元祖きびだんごメーカー「廣栄堂武田」が新パッケージデザインにNoritake氏を起用
約20年ぶりの刷新
江戸時代末期、1856年に創業した老舗きびだんごメーカー廣栄堂武田。当時の岡山藩主から「お国名物」として備前の国印を商標にすることを許されたひと品。まさに、きびだんごの元祖です。そんな廣栄堂武田が、きびだんごのパッケージを一新。ディレクションは、岡山のデザイン事務所・株式会社シファカが担当し、イラストレーターNoritake氏とライター赤星豊氏とともに、岡山につながりのあるメンバーでの進行が実現したそう。このタイミングでの刷新について、廣栄堂武田の武田宏一さんは「弊社は元祖きびだんごメーカーであり、きびだんごのパイオニアでもあるのに、その正当性やメッセージ、想いをうまく伝えることができておりませんでした。以前より、パッケージのリニューアルによりその想いを伝えるリブランドを行いたいと考えておりました。自分でもいろいろとどういったところに頼めばいいのか熟慮していたところ、その中で知人のアドバイスにより、 Noritakeさん、アートディレクションシファカさんという夢のような組み合わせを紹介していただき実現しました。」と話します。
ほのぼのとしたイラスト
今回、Noritake氏を起用したことについて「シンプルでありながら、温かみのあるキャラクター、そしてキャラクターの特徴を捉えたわかりやすいイラストにインスピレーションを覚えました。一度見たら忘れることのない、インパクトのあるイラスト、これしかないと思いました。」と、武田さん。モノクロのシンプルなタッチながらも、多くの人を魅了する心温まるイラストはまさに唯一無二。
鬼も仲間に…!?
新パッケージには、郷土のキャラクターである桃太郎・いぬ・さる・きじ・鬼が、シンプルな線と温かみのあるタッチで描かれています。メインカラーの桜色は、気品がありながらも淡く優しい色味に仕上げられています。個包装にも一つひとつイラストがあしらわれているので、職場などでお土産を配る際にも、かわいらしさと楽しさを感じられるようなデザインになっているのがうれしいですよね。
完成したパッケージを見た時のことを武田さんは「感動のひとことでした。Noritakeさんと、シファカさんの綿密な打ち合わせにより、大変シンプルでありながら、犬やサルなどのお供のキャラクターもとても可愛らしくできあがっていたので、一日でも早く世間にお披露目したいと思いました。」と振り返ります。発売後も「キャラクターが大変可愛らしい」とたくさんの声が届いているのだとか。
さらに、箱の大きさに応じてパッケージのキャラクターが増えていくユニークな仕掛けも。対立関係ではなく鬼も含めて仲間になっていくストーリーをイメージされています。物語と同じように、きびだんごが人と人とを結ぶきっかけになるようにと願いが込められているんだとか。味とともに、デザインを選ぶ楽しみも味わうことができます。
味の種類は、元祖きびだんご(プレーン)に加え、きなこ味とみるく味の3種類。「元祖きびだんご」は、国産の上質な素材を使い、たんわりとした柔らかな食感がたまらない一品。挽きたての風味豊かなきな粉をふんだんにまぶした「きなこきびだんご」は、素材の味を活かした風味豊かな甘さが堪能できます。岡山蒜山高原のジャージー牛乳を使用した「みるくきびだんご」は優しい甘さを楽しむことができますよ。
廣栄堂武田のきびだんごは、岡山県内の店舗での販売のほか、お取り寄せすることも可能。新パッケージはもちろん、きびだんごの素朴で奥深い味わいにも注目してみてくださいね。
廣栄堂武田