IKEAの「コンセプトキッチン2025」で見つめる10年後の未来

2015年4月9日、ミラノのIKEA Temporaryにて「CONCEPT KITCHEN 2025」が発表されました。

10年後の未来を想像したキッチン

10年後の未来はいまと違う世界になっているという想定のもと、それは私たちにとって、キッチンのデザインについて、どんなことを意味し、生活はどう変化するのか―

その答えを見つけるために、イケアはデザイン・コンサルティング会社IDEO主導のもとアイントホーフェン工科大、ルンド大学の54人の生徒に問いかけ、彼らとの18ヶ月に渡る長いコラボレーションのひとつの形として行われたのが今回のエキシビジョン「コンセプトキッチン2025」です。

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このエキシビジョンの中で公開された2025年のコンセプトキッチンのプロトタイプをご紹介します。

万能なテーブル「A TABLE FOR LIVING」

ダイニングテーブルはいつもキッチンの中心で、食材を準備し食べる場所ですが、世界が変わればニーズも変わる―それはテーブルでもっとたくさんのことが出来るようになるということを意味しています。

イケアの未来のテーブル「A TABLE FOR LIVING」は、一見すると普通のダイニングテーブルですが、コンロ、ダイニングテーブル、作業台、子供用プレイエリアというあらゆる用途に対応可能。

天井の照明にプロジェクターとカメラとセンサー、テーブル板には電磁誘導コイルと量りを内蔵し、テーブルに置かれた食べ物を検知して切り方やレシピがテーブル上に表示されます。

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鍋やフライパンをおけば調理器具になり、料理を作る過程や出来上がりを撮影してそのままネットに共有することも可能。スマートフォンをおけば充電してくれます。

それだけでなく食材に直接切り方を投影したり、食材の重さに合わせてレシピ分量を調整したりというかゆい所に手が届くような機能もあります。

食材の無駄を減らす「STORING VISUALLY」

10年後の未来はきっと、ドローンなどの普及による物流改善で、新鮮な食材が手に入りやすくなり、週末にまとめ買いをする必要がなくなります。

お店に買いに行く回数が減り、新鮮でクオリティの高い食材が手に入れやすくなると、冷蔵庫は食べ物を隠し無駄なエネルギーを使うため必要がなくなるのではないか―

そんな仮定のもと生まれたのがこの「STORING VISUALLY」というモダンパントリー。

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食べ物を見やすくすることで大量に溜めこまず使い忘れをなくし、エネルギーも食べ物もロスを減らすというカジュアルテクノロジーです。

効率的な「DISPOSING THOUGHTFULLY」

家庭ごみが環境に与える影響を意識していくにつれ、リサイクルや再利用がより活発になり、都市はそれを後押しするため、リサイクルできないゴミ1キロ毎に住民にチャージを課すだろう―

そんな仮定のもと、家庭ゴミを減らすために考えられたのは「DISPOSING THOUGHTFULLY」というゴミシステム。

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生ごみは自動で脱水・乾燥・圧縮してコンポスト用に固形化し、水は植物に、その他のゴミは識別して粉砕・ペレット化、その後生分解性プラスチックのバッグに真空パックをするなど、資源を可能な限り再利用し、より効率的なゴミの処理を助けるものとなっています。

環境に配慮した未来

これらのプロトタイプに共通しているのは、テクノロジーを活用することで無駄をなくし、ただ便利なだけでなく環境のことも配慮してデザインされているところ。

世界各地で環境問題が叫ばれている昨今、自然と共存していく道を模索するのはとても大事なことですよね。

その他にも面白いアイディア満載の生徒による様々なプロジェクトはコチラで見ることが出来ます。

これを見て、10年後の未来を覗き見した気分を是非味わってみてくださいね。