オウンドメディアの先駆け、資生堂の企業文化誌「花椿」紙版が新装刊!
資生堂といえば、国内シェア第1位を誇る、言わずと知れた化粧品業界のトップメーカーです。
その資生堂が以前から発行している紙媒体、「花椿」をご存知でしょうか。
“オウンドメディア”の先駆け
企業が自社商品やサービスを広く知ってもらうための新しいマーケティング手法として、また自社のブランディング手法として、オウンドメディアを立ち上げる動きが2014年頃から業界を問わず盛んになりました。
(当メディア「SWINGS」も、デザイン事務所BULANCOのオウンドメディアです!)
そんなオウンドメディアの先駆けともいえる企業文化誌「花椿」を、資生堂は1937年から発行していました。前身である「資生堂月報」「資生堂グラフ」を含めると、その歴史は90年以上にもなります。
「花椿」は美容・メイク関連の話題だけでなく、文芸やカルチャー、ファッションなどを、外見だけでなく内側から美しくするための幅広い話題を感度良く取り上げてきました。
「ビジュアルエンターテイメント」を編集方針に掲げ、当時はまだ珍しかったアートディレクターを採用していたことでも異彩を放っていました。
1966年〜2011年という長い期間に渡り、日本を代表するグラフィックデザイナーの仲條 正義さんがアートディレクションを担当し、先鋭的なカルチャー誌というイメージを確立しました。
“ふたつでひとつのメディア”
紙版の「花椿」は、スマートフォンの普及など時代の急激な変化をふまえ、2015年12月号を最後に月刊誌としての発行を終了。
2016年6月に先行してWeb版の「花椿」をリニューアルしていましたが、11月1日(火)に全面リニューアルした紙版の「花椿」0号を新装刊。
ラジオ、動画、音楽、GIFアニメといったWebならではのコンテンツで日々新しい情報を発信するWebと、毎号ひとつのテーマについて掘り下げる季刊誌、という“ふたつでひとつのメディア”としてスタートしました。
新装刊0号のテーマは「タッチ」。普段あまり意識していない「触覚」に着目し、ふれあいをテーマにしたフォト・ストーリーや、サイエンスコラム、各界で活躍する方々が触れて心地いいものを紹介するインタビュー記事という3本の特集記事を中心に構成されています。
同一モデルで2種類制作した表紙では、ひとりひとりの中に存在する多面性を表現し、毎号古今東西の厳選した短編を”Book in Book”として綴じ込む「花椿文庫」など、トレンドに左右されない独自の視点と新しい提案が詰まっています。
「美」を表現し発信し続ける
10年以上前に初めて「花椿」のバックナンバーを手に取った時、豊富なコンテンツと“攻めた”ビジュアルデザイン、そしてこれが無料配布されている企業文化誌という事実にとても驚いたことを覚えています。そして自分の中での資生堂に対する印象が大きく変わった様に思います。
自社の考えを表現し発信することは、時代に関係なくとても大切ですね。
「美」という女性にとっての永遠のテーマを、時代に併せた表現方法で、変わらず発信し続ける「花椿」のこれからがとても楽しみです。
基本的には、資生堂直営店と関連施設5ヶ所での配布となりますが、送料等を負担すれば取り寄せも可能とのこと。配布場所や取り寄せ方法については公式サイトをご確認くださいね。
紙版「花椿」
新装刊「花椿」0号 2016.11.1(火)発行
※以降、4月、7月、10月、1月の10日発行
資生堂関連施設にて無料配布