高岡銅器の歴史と現代が交錯する、「モメンタムファクトリー・Orii」のプロダクト

日本における銅器の90%以上のシェアを誇るといわれている富山県高岡市で生まれた「高岡銅器」。

高岡銅器の歴史は、1611年に加賀藩主 前田 利長が高岡城建城の際に7人の鋳物師を高岡市金屋町に呼び寄せたことからはじまります。その後、仏具、茶器、鍋釜、花瓶など国内外に広く普及。その美しさは400年経った今でも技術を受け継ぐ職人たちの手によってさらなる進化を見せています。

生命力溢れる力強く美しい色合い

引用元:モメンタムファクトリー・Orii 公式サイト

引用元:モメンタムファクトリー・Orii 公式サイト

高岡銅器は銅合金による鋳造技術から作られ、『原型づくり→鋳造→仕上げ加工→着色』という工程をたどります。

その工程の中で着色を専門に担う工場として昭和25年に創業した「折井着色所」。その後は一貫して高岡銅器の着色を手がけてきました。

引用元:モメンタムファクトリー・Orii 公式サイト

引用元:モメンタムファクトリー・Orii 公式サイト

これからより発展していくには新しい取り組みが必要だと感じ、現在「折井着色所」の代表を務める3代目 折井 宏司さんが、着色だけではない新しいものづくりのために「モメンタムファクトリー・Orii」を2008年に立ち上げ。高岡銅器の伝統的着色を活かしてインテリア用品の開発や、建築部材への展開をしています。試行錯誤を重ねて独自で開発した着色技法は、2010年に富山県の地域資源ファンド助成事業、2011年に国の地域資源活用事業に認定されています。

使えば使うほどに味を増す

引用元:モメンタムファクトリー・Orii オンラインストア

引用元:モメンタムファクトリー・Orii オンラインストア

「モメンタムファクトリー・Orii」の商品をいくつかご紹介します。こちらは薄い銅板製で、高岡銅器の着色技法を用いて制作されたトレー。お茶受け皿、ペントレーなど、幅広いシーンで活用することができます。その色は使うほどに味を増し、まるでデニムを履き込む様に暮らしに溶け込んでいきます。

引用元:モメンタムファクトリー・Orii オンラインストア

引用元:モメンタムファクトリー・Orii オンラインストア

さらにこちらは、オブジェのような佇まいを見せる、無駄のない洗練されたデザインの時計です。中央の大部分を占める表面は、銅の素地の色をいかし、それを囲むようにオリジナル発色技術が施されています。

「モメンタムファクトリー・Orii」が生み出すプロダクトは、食器やアクセサリーなど幅広い日常の暮らしにフィットするものばかり。色との出会いも楽しみながら、これからどんな進化を遂げていくのか楽しみです。

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