乾電池型IoT「MaBeee」で身近なインタラクティブ体験を
既存の乾電池製品をIoT化させる、乾電池型IoT「MaBeee(マビー)」をご存知でしょうか。
手軽で身近なIoTデバイス
MaBeeeは、単3電池で動く製品をスマートフォンを通じてコントロールするという、インタラクティブ体験を可能にしてくれます。
これはノバルス株式会社が運営する、企業の枠を超えた製品開発コミュニティプロジェクト「ヤミ研(100日ラボ)」の第一弾製品。
誕生のきっかけは、ある大手メーカーに勤めるエンジニアの「自分の子どもと遊ぶおもちゃの電車をコントロールしたい!」というアイディアからでした。
所属企業の枠を超え、各々の専門分野での知見を出し合いながら、“誰にでも使えるもっとも手軽なIoTデバイス”を目指し、開発されました。
直感的な操作
単3電池の形状をしたMaBeeeは、Bluetoothで電池の出力をコントロールするという仕組み。単3乾電池を使用する製品であれば、おもちゃでも日用品でも、スマートフォンでのコントロールを可能にします。
MaBeeeの中に市販の単4電池を入れ、乾電池駆動製品の中に装着し、Bluetoothを通じて専用アプリとつなぐだけでセットアップは完了。
電池を複数本使用する製品でも、そのうちの1本をMaBeeeに変更するだけでコントロールが可能になります。
コントロールの方法は、「ふる」「かたむき」「こえ」「とけい」「でんぱ」「ればー」「スイッチ」の6種類。シンプルで直感的なアクションで色々な使い方ができます。
スマートフォンがiOSの場合、最大10台のMaBeeeと同時接続が可能なので、たくさんのおもちゃを一度に動かすことも可能です。(Android端末の場合は機種によって異なります)
もちろんおもちゃだけでなく、電動歯ブラシにセットして、歯磨きの時間を知らせたり、照明にセットすることで消灯したら通知が来る、といった使い方もできます。
IoTのイノベーション
無線LANを搭載しカメラから直接PCやWebサービスへのデータ転送を可能にしたSDカード「Eyefi」という商品があります。
2008年という“IoT”という言葉が一般化していなかった時代に、あらゆるデジタルカメラをIoTデバイスにする“魔法のカード”としてイノベーションを起こしました。
既存のものに機能をプラスして新たな価値を生み出し、IoTによるイノベーションの一時代を築いたEyefiとMaBeeeには、通じるところがあるかもしれません。
活用法はアイディア次第!
“IoT”や“スマート家電”といった言葉が耳に馴染むようになってきましたが、実際に自分の家で取り入れるためには、IoT対応の製品に買い換えないといけないという、大きなハードルがありました。
それに対しMaBeeeは、乾電池駆動の製品であれば、既存のものでも今後発売されるものでも、関係なく使用することができます。
シンプルでありながら、盲点をついたような“コロンブスの卵”的な発想と、身の回りにあふれる単3電池と入れ替えるだけで既存の製品をスマート化することができるという画期的さが評価され、「2016年度グッドデザイン賞」において「グッドデザイン金賞」を受賞しました。
家にあるおもちゃや日用品を、どんなアクションでどうコントロールするか、アイディア次第でさまざまな活用例が生まれそうですね。
1本4980円(税抜)で、インターネット通販や、全国のトイザらス、家電量販店などで既に販売が開始されています。ご興味ある方はお近くの取扱店舗を探してみてくださいね。
MaBeee
乾電池型IoT
4980円(税抜)/本