ファーストビューが重要!Webサイト制作で重視すべきポイントとは


Webサイト制作で重視すべきポイントとして、「ファーストビュー」があります。せっかくWebサイトを開設したのに、アクセス解析をしてみるとユーザーはほとんど目を通さずに直帰しており、コンバージョンにつながらない、という悩みを抱える人は少なくありません。こうした悩みを解決する手段として、ファーストビューの改善が有効です。
この記事では、ファーストビューの概要とユーザーへの影響、およびアクセスやコンバージョン率の向上につなげるための方法を解説します。

 

Webサイトの「ファーストビュー」とは

ファーストビューとは、Webサイトにアクセスした際に、スクロールせずに一見で目に入る範囲のことです。
多くのWebサイトは縦にコンテンツが続いており、全体を読むためにはスクロールが必要です。そのため、Webサイトに訪れたユーザーが最初に目にする範囲がファーストビューということになります。

 

ファーストビューがユーザーに与える影響

ファーストビューを目にしたユーザーは、どのように影響され行動するのでしょうか。ここでは、ユーザーがファーストビューに滞在する時間や、そこで判断している内容に着目して解説します。

カギは最初の3秒

Webサイトに到達したユーザーがファーストビューに滞在するのは、平均1~3秒程度だといわれています。サイトを訪れたユーザーは、自身の期待したコンテンツがあるか否かを瞬時に判断しているのです。

ファーストビューで離脱するユーザーは、50~70%にも上るといわれています。どれほど魅力的な商品やサービスを用意したとしても、ファーストビューでユーザーの興味を引くことができなければ、商品やサービスに興味を持ってもらうことは困難です。ましてや、購入や問い合わせなどのコンバージョンにつなげるのは不可能に近いでしょう。
商品やサービスについて「知りたい」「欲しい」と思ってもらうために、ファーストビューで離脱しないような、ユーザーの関心を引きつけるページを制作することが肝要だといえます。

ファーストビューは宣伝の「顔」

ファーストビューは、雑誌に例えると表紙に該当します。内容をひと目で判断でき、読み進めたいと思わせるきっかけをユーザーに与えなければなりません。
具体的には、ファーストビューを目にした数秒間で、ユーザーは以下のような項目を判断します。

・誰に向けた情報か(ターゲットが誰か)
・読み進めるメリットはあるか
・得られるベネフィット(利益)は何か

上記をふまえると、企業目線で伝えたいことをアピールしても、ユーザーが「自分に向けられた情報ではない」「メリットやベネフィットは得られない」と判断してしまえば、ユーザーには刺さらずにページから離脱してしまいます。そのため、企業は常にターゲットユーザーを念頭に、「誰に向けた何の情報で」「どのようなベネフィットを得られるのか」を簡潔に伝えることを意識しなければなりません。
そのほかのポイントとして、例えばテキスト量を最小限に抑えてもっと読み進めたくなるように焦らしたり、煽ったりするフレーズを入れるのも有効です。また、ページの内容や目的を訴えかけるためには、ページへの流入が想定される検索キーワードを織り交ぜることも欠かせません。そのうえで、検索キーワードをもとにアクセスしたユーザーのために、ファーストビュー内でキーワードを目立つように設置することを意識します。

 

ファーストビューでユーザーに良い印象を与えるには

ここまで、ファーストビューの概要と影響力についてみてきました。そのなかでファーストビューを制作する際のポイントにも触れましたが、ここではより具体的に、ユーザーのアクセスやコンバージョンを実現するためにはどうすれば良いかご紹介します。

要素を明確に

検索エンジンを利用して流入するユーザーは、タイトルやディスクリプションの情報を頼りに「必要な情報かどうか」を判断してページを訪れます。このとき、タイトルやコンテンツの情報とファーストビューから得られるイメージにずれがあると欲しい情報が書かれていないと判断され、ユーザーの離脱を引き起こしてしまいます。そのためファーストビューでは、ターゲットユーザーに対して以下の要素をわかりやすく伝えなければなりません。

・誰に向けた情報か(ターゲットが誰か)
・検索キーワード
・自分に必要な情報なのか(商品名やサービス名など)

いずれもファーストビューを見たユーザーがページに留まるか否かを判断する要素でもあるため、簡潔かつ明確に伝えることを意識する必要があります。

具体的な例として、ファーストビュー内の要素として、「アイキャッチ」や「キービジュアル」が挙げられます。これはファーストビュー内に設置される画像などの視覚的効果をもたらたすもので、ページ内のイメージを左右する非常に重要な要素です。ページに訪れたユーザーは、視覚的な情報から瞬時に多くの情報を入手するため、いかにコンテンツの内容を反映した画像やデザインを落とし込めるかがカギとなります。

また、ページの内容と関連性を持たせるという意味では、過剰な広告表示もユーザー離脱のひとつの要因といえます。LPによる広告表示は別ですが、ページと直接関係のない広告がファーストビューの範囲内に見えると、ページを訪れたユーザーが良くないイメージを持つことは想像に難くありません。そのため宣伝や広告を挿入する場合は、ファーストビューの範囲外やページの後半に用意するなど、要素の取捨選択を綿密に行うことが重要です。

導線を入れる

ページ内のユーザー行動を促すためには、わかりやすく導線を設けることも好印象につながります。ファーストビューの要素をしっかりとコンテンツと合致させたとしても、「見たい情報がどこにあるのかわからない」という状況では、結果的にユーザーの離脱につながる恐れがあるからです。

例えば、ファーストビューですぐに商品の購入やサービスの契約をクリックすることは、購買行動としてはハードルが高いでしょう。そこで、情報をより詳しく知りたいという行動理由を触発させるためには、商品詳細ページや資料請求・問い合わせといったコンテンツをファーストビューに設置することで、すぐにユーザーが求める情報にたどり着ける導線を確保できます。素早く情報を入手できたという安心感で、結果的に商品の購買やサービス契約などのアクションにもつながりやすくなるでしょう。

また、導線を考えるにあたっては、ファーストビューにおけるサイズ感も重要です。例えば、スマートフォンとPCでは同じページを表示したとしてもファーストビューの表示エリアが大きく異なり、視認性が悪くなることが考えられます。ユーザーが利用するデバイスの表示差を意識し、PCブラウザとスマートフォンで表示サイズを変えながら、ページ設計の導線を考えましょう。

 

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まとめ

この記事では、効果的なファーストビューのためのデザインや訴求するためのポイントについて解説してきました。Webサイトにアクセスしたユーザーは、ファーストビューを一瞬で判断してWebサイトに滞在するか否かを決めます。ユーザーの判断時間であるわずか「1~3秒」を使ってユーザーをWebサイトに留めるためには、ファーストビューでどれだけ的確にアピールできるかにかかっています。
また、試行錯誤の末にWebサイトを制作した後も、繰り返しサイトの改良を繰り返していくことが重要です。ファーストビューによるパフォーマンスの解析・評価や、継続的なSEO対策などを継続的に行う必要があります。

弊社は、効果的なファーストビューの制作から継続的な改善まで、さまざまな要望にお応えできるノウハウを有しています。自社Webサイトへの集客やコンバージョンの伸びについてお悩みの方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。

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