今、話題!音楽フェス用に作られたキャンピングハウスB-AND-BEE
海外の音楽フェスで登場した面白いキャンピングハウスが話題になっています。
音楽フェス用に作られた組み立て式の宿泊施設「B-AND-BEE」。
部屋ひとつひとつの形状が六角形で、積み重なるとまるで蜂の巣のようです。
こだわりの六角形
特筆すべきは、六角形のデザイン。
この形にすることで積み重ねても安定性が高く、対角線に4段まで重ねることができるので、100メートル幅で50名まで収容が可能、且つ中のスペースも広い、という色んなメリットを生み出しています。
どのようにして作られたのか
このキャンピングハウスはCompaanとLabeurがコラボレーションして、アントワープのクリエイティブコンペで賞を勝ち取った蜂の巣ホテルがデザインの元となっています。
その後、開発者であるバーバラ・バノトーレとロン・ハーマンスが提携し、製品化のためにブランドデザインエージェンシーのAchilles Designやビジネスコンサルタントを巻き込み、音楽フェスなどをターゲットとしてB-AND-BEEプロジェクトをスタートさせました。
「フェスティバルに来る観客のために、金額が異常に高かったりオーバーブッキングされているようなホテルの代わりに、快適で居心地が良い宿泊施設を考えていたのよ。その時に、人のための蜂の巣を作ったらどうかってアイデアが浮かんだのよ。」と共同開発者のバーバラ・バノトーレは語っています。
フェスを楽しむ工夫がいっぱい
音楽フェスをターゲットに、警備会社・フェス主催者・都市サービスなどへの丁寧なリサーチを重ねて作られたものだけあって、B-AND-BEEにはフェスを楽しむための様々な工夫が凝らされています。
木製のプレハブ式なので組み立ても解体もしやすく、中にはキングサイズのベッドが入るほどの広いスペースがあります。ベッドの下には荷物を置く収納スペースがあり、ベッドを折りたためばソファとしてより広いスペースで寛ぐこともでき、照明や電源設備も整っているそう。
ドアの代わりにロールアップカーテンが採用され、室内にいながら音楽を楽しむことができます。
また梯子ではなく軽量メタル製の階段がフレームに沿ってかけられているので昇り降りしやすく、お酒が欠かせない音楽フェスでも安心です。
自然界のデザイン
私たちの生活に身近なものにも、自然界からヒントを得てデザインされたものが数多くあります。例えば飛行機は鳥や魚、新幹線はカワセミやフクロウの姿を元にデザインされています。
自然界に存在しているものの形は、とてつもない長い時間を経て淘汰されてきているので、自然界からヒントを得てデザインに落とし込むことはとても理にかなっているのかもしれませんね。
B-AND-BEEは2015年から徐々に実用化に向けて動き出しているとのことなので、日本のフェスで見かけられる日もそう遠くないかもしれません。
B-AND-BEE
ベルギー生まれの蜂の巣型キャンピングハウス