「border」が曖昧にするリアルとバーチャルの境界線
12月4日(金)〜6日(日)の3日間、東京・青山のスパイラルにて、Rhizomatiks Research(ライゾマティクス リサーチ)とダンスカンパニーELEVEN PLAY(イレブン プレイ)のコラボレーションによるダンスインスタレーション「border」が公開されました。
新たな可能性に挑戦し続けるコラボレーション
Rhizomatiks(ライゾマティクス)といえば、Perfumeをはじめとする様々なアーティストのMVやWeb、インタラクティブデザインまで幅広いメディアをカバーしたデザインファームです。
その中でも、世界中から注目を集めるメディアアーティスト、真鍋大度さん・石橋素さんらが率いる、研究開発的要素の強いプロジェクトを中心に扱うRhizomatiks Researchと、“五感に響く作品作り”をモットーにするダンスカンパニーELEVEN PLAYのコラボレーションは、ドローンとセンサーを用いたダンスインスタレーション「MOSAIC」、ドローンが照明演出を担った「Shadow」など、これまでも話題を呼んできました。
実験的な作品
両者が再びタッグを組みお届けする、実験的要素をふんだんに散りばめ、斬新なアイディアに満ちた新作のダンスインスタレーションが、今回公開された「border」です。
3日間にわたり開催された「border」は、AR技術を駆使し、インスタレーション空間内にダンサーと観客が参加してはじめて成立する、新しい形のダンス公演です。
観客はVRを装着し、動きをプログラムで完全制御された“WHILL”に座り体験します。
ダンサーがWHILLと空間を共有しながらダンスをし、観客の装着しているVRの中では、バーチャルのステージ空間と実写風景が重なりあい、現実とバーチャルの境界をさまよう不思議な体験が繰り広げられます。
まさに「border」という名にふさわしいインスタレーションとなっています。
山口県でも開催!
山口県にあるYCAMにて、2016年2月27日(土)〜5月8日(日)にわたり「ライゾマティクス展」が開催されるという情報が解禁されました。
YCAMとは山口情報芸術センターの通称で、Webや展示空間だけでなく、映画館、図書館、ワークショップ・スペース、レストランを併設したアートセンターです。
現時点ではほとんど情報が出ていませんが、ライゾマティクス展最初の2日間で、この「border」の公演が決まっています。
1ステージにつき10名が体験できるというこのborder。気になる方はYCAMの続報をお見逃しなく!
border
AR技術を駆使した、新感覚のダンスパフォーマンス