ユーザー参加型!Oculus Rift(オキュラスリフト)を使ったインタラクティブムービー

こんにちは、留学生のナナです。今回は、福岡に来る前に私が取り組んでいたプロジェクトについてお話します。

私は5ヵ月間に渡り、アムステルダムのメディアラボで「Oculus Rift(オキュラスリフト)」を使ったインタラクティブムービーを5人のチームメイトと共に研究、制作しました。

プロジェクトのスタート

「Oculus Rift」とは、バーチャルリアリティーに特化したヘッドマウントディスプレイです。頭の動きに合わせて映像が同期してついてくるヘッドトラッキング機能が搭載されており、装着するとまるでその映像世界の中に入り込んでいるかのような感覚を得ることができます。

しかしプロジェクトがスタートした当初は、私たちはバーチャルリアリティーの映像制作に関する専門的な知識がほとんどありませんでした。バーチャルリアリティーは新しい媒体だったので、それに関する資料があまり存在しなかったからです。

私たちはユーザーに、映像を体感することでその映像の一部になって欲しいと思ったので、それに適したデバイスを見分けるところから始めなければいけませんでした。

ゲームのようなストーリー展開

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私の研究は“演劇”と“ゲーム”の両方の要素を持っています。演劇は観客に寄り添ってパフォーマンスすることによりバーチャルリアリティーに限りなく近づきますし、ゲームはユーザーの選択によってストーリー展開に影響を与えることができます。

私たちの目的はあくまでもユーザー参加型のインタラクティブムービーを作ることだったので、できるだけ視聴者にストーリーを変える可能性と選択肢を与えたいと考えました。つまり、ユーザーがいつ、どこを見るかによって違うことが起こり、ストーリーの流れが変わるようにしたのです。

インタラクティブムービーは「Oculus Rift」を装着しないと体感することができませんが、メイキング映像をこちらでご覧いただけます。

私たちの挑戦

映像制作にあたって私たちが直面した課題の一つは、俳優が長時間装置を付けていなければいけないので、非常に疲れやすいということでした。それに俳優へ指示を出す時には、まるでそれが人間であるかのようにカメラに向かって話し続けなければいけません。これは俳優にとっても初めての経験で、慣れるまでが大変でした。

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またカメラは完全に固定していなければなりません。もし少しでもカメラを動かしてしまったら、さらに時間をかけて再撮影しなければいけないからです。

ユーザーの動きによってストーリー展開が変わるので、いくつかのパターンを撮る必要がありました。新しいシーンを撮影する時は、俳優に立ち位置を覚えてもらい、毎回同じ立ち位置から撮影を始めなければなりませんでした。

多くの人が関わった参加型の展示

一からのスタートだったこのプロジェクトは、メディアラボとWeMakeVRのコーチの助けを借りて、無事に完成させることができました。私たちのインタラクティブムービーはアムステルダムのVondel CSというアートスタジオで展示され、多くの人に体感してもらうことができました。

インタラクティブムービーの制作過程や内容についてご興味を持たれた方は、是非、私が作ったこちらのガイドブックもあわせて読んでみてくださいね。

原文はコチラ

日本語版翻訳:舘 紗也子