「1∞ ミナカケル―ミナ ペルホネンの今までとこれから」展で紐解くものづくりの思想
洋服だけでなく、家具や食器など幅広く商品展開をするminä perhonen(ミナ ペルホネン)。
ブランド設立20周年を迎えた今年、5月に行われた東京での展示に続き、10月10日より長崎県美術館にて国内最大級の展覧会が開催されます。
丁寧なものづくり
皆川 明さんがデザインを手掛けるミナ ペルホネンの服づくりは、生地産地に足を運ぶところからはじまり、物語性のあるオリジナルテキスタイルを用いているのが特徴です。
ブランド名の「minä」はフィンランド語で「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を表し、身に着けた人がその人らしくあってほしいという願い、また蝶の美しい羽のような図案を軽やかにつくっていきたいという思いが込められています。
東京スカイツリーのユニフォームを手掛けたことでも話題になりましたが、100年続くブランドを目指し、北欧の空気をまとった、流行にとらわれない「特別な日常服」をつくり続けています。
今までとこれから
ものづくりを「ものを生み出す人、もの、ことの掛け合わせの連鎖」と捉え、本展はそれを1の無限乗で表し「1∞ ミナカケル―ミナ ペルホネンの今までとこれから」というタイトルになっています。
ミナ ペルホネンの世界観を体感できる会場構成の中、ブランドを語る上で欠かせないコンセプトや視点、そして洋服、家具、食器といった幅広く展開しているプロダクトに加え、映像やテキスタイルの原画などの関連資料も展示されます。
デザイナー皆川 明さんとともに、無地のバッグにミナ ペルホネンの表情豊かなテキスタイルを飾り、自分だけのバッグをつくるというワークショップも開催予定。事前申込制(はがきでのみ受付)なので、気になる方はお早めにお申し込みくださいね。
ものづくりのあり方を考える
ミナ ペルホネンのものづくりは、国内外の生地産地と連携し、生地の素材開発や技術開発にも精力的に取り組むなど、丁寧かつ真摯な姿勢で行われています。
ファッションだけでなく、アート、デザイン、工芸、産業、商業、ライフスタイルというジャンルを飛び越えて行き来するミナ ペルホネンのものづくりの思想を通して、ものづくりのあり方を考えるひとつの機会となるかもしれません。
隈 研吾さんが手掛けた長崎美術館の美しい建築を楽しむとともに、「1∞ ミナカケル―ミナ ペルホネンの今までとこれから」展へ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
1∞ ミナカケル―ミナ ペルホネンの今までとこれから
長崎県美術館
2015.10.10(土)-12.06(日)※10.13(火)、26(月)、11.9(月)、24(火)休館
10:00~20:00(最終入場19:30)
一般 1000円、大学生・70歳以上 800円、高校生 600円、中学生以下無料