旅先で拾い集めた石をクッションにした「STONE CUSHION」旅先で拾い集めた石をクッションにした「STONE CUSHION」
一瞬「本物の石…?」と見紛うほどのリアルさ。実はこれ、デザイナーの杉山 ユキさんが旅先で拾い集めた石をモチーフにしたクッションなんです。
デザインのユニークさはもちろん、ひとつひとつに付けられたストーリー性のある名前…石への愛が溢れた「STONE CUSHION」について、杉山さんにお話をうかがいました。
石ころの奥に見えるもの
―いつごろから石に興味を持っていたのでしょう?
杉山さん 幼いころから“石”にとても興味を持っていて、川や海で石ころを拾ったり、化石や水晶を採りに行ったりしていました。大人になってからも、旅先で魅力的な石を見つけるとついつい拾ってしまい、今ではたくさんの“石ころコレクション”が集まってしまいました。
―どういうところに魅力を感じるのですか?
杉山さん 一見なんの変哲もない石ころも、ひと粒ひと粒全部違うんです。見れば見るほどその不思議な模様から壮大な歴史を感じ、宇宙のカケラのように見えてきて、時が経つのも忘れてしまうほどなんです。
―それで石ころをクッションにしようと?
杉山さん そうなんです。この素晴らしい石の魅力を伝えられる作品がつくれないかな…と、ずっとぼんやり考えていたんですが…ある日「石ころたちに囲まれてゴロゴロできたら幸せかも!」と、思いついたんです。
摩訶不思議な模様に夢中
―石ころの中でも、特にどういう模様に惹かれますか?
杉山さん よく墓石などに使われている火成岩のように、結晶や模様が均一なものよりも「どうやってこんな模様になったのだろう?」と思うような模様の石に惹かれます。すごく細かいストライプだったり、不思議な渦巻き模様だったり、ところどころにキラキラ光る結晶が入っていたりする石は、ついついじーっとみてしまいますね。
―ちなみに形はどうでしょう?
杉山さん ごつごつしたものよりも、角がとれてまるくなっているものが好きです。模様がきれいでも石の形があまり好きでないものは、あまり拾わないかもしれません。
―クッションにする石はどのように選んでいるんですか?
杉山さん 色や形が魅力的なことはもちろん、鉱物標本の箱を開いた時のようなワクワクを感じられるブランド、そして商品構成にしたかったので、バリエーションが豊かに見えるような石を選びデザインし、最終的に今の11種類のクッションが完成しました。実はWebのデザインも、標本箱のような見え方を意識しているんです。
―実際には硬い石を、やわらかいクッションにするには相当大変だったんじゃないでしょうか…?
杉山さん もとの石がもつたたずまい、魅力が、そのままでるような素材選びにこだわり 生地、プリント方法、中身など何度もテストを繰り返しました。…なかなか思ったように仕上がらず、苦労しました。
―ひとつひとつ物語性あふれる素敵な名前がつけられていますが、どんな思いが込められているのでしょうか?
杉山さん 標本のようにしたかったので、それぞれの石に、石の名前、拾った場所、石の種類が書かれたタグをつけています。石好きならではのこだわりですね。ただの石ころは、ただの石ころじゃない。その魅力に気づいてもらうためには、石に名前が必要だと思ったので、コピーライターの石下 佳奈子さんにコンセプトを伝え、名前を考えてもらいました。
「クッションを初めて見た時と名前を知った時で、 そのクッションがまったく違って見えたり、 物語が想像できるような名前にしたいと思って考えていきました。 固そうに⾒えて柔らかい意外性のあるクッションのように、
ちょっと変わった名前をつけています。 この石はどこから来たんだろう、 もし石に味があるとしたらどんな味だろう、 どうしてこの石はこの模様を纏ったんだろう、 といった風に、ひとつひとつの石ころの色や模様、形から想像をふくらませて考え、 杉山さんと話し合ってきめていきました」と石下さん。 想像がふくらむような、すてきな名前が ひとつひとつの石の魅力を、より深めてくれたと思います。
楽しみ方はあなた次第
―購入された方にどのように使ってもらいたいですか?
杉山さん 標本のような気分で集めれば、リビングが博物館のようになるかもしれませんし自由に想像をふくらませて楽しんでいただけたらと思います。私はいつか田舎で山小屋暮らしをするのが夢なのでその山小屋に、STONE CUSHIONをたくさんならべて石ころにかこまれながらのんびりひなたぼっこをしたいなと思っています(笑)
―今後は、どういう作品を作っていきたいとお考えですか?
杉山さん STONE CUSHIONをミラノサローネで展示した際、海外の方がとてもおもしろがって興味を持ってくださり、直接お話したり反応を見れたことはとても刺激になりました。今後も、石や雪や植物など、子供のころからずっと好きで気になっている自然のものから刺激をうけて、日本だけでなく世界の人にも面白いなと思ってもらえるような作品を作っていきたいと思います。また、作ったものを将来自分の山小屋にも置きたいなと思っています。
STONE CUSHION
まるで本物の石のようなクッション
一瞬「本物の石…?」と見紛うほどのリアルさ。実はこれ、デザイナーの杉山 ユキさんが旅先で拾い集めた石をモチーフにしたクッションなんです。
デザインのユニークさはもちろん、ひとつひとつに付けられたストーリー性のある名前…石への愛が溢れた「STONE CUSHION」について、杉山さんにお話をうかがいました。
石ころの奥に見えるもの
―いつごろから石に興味を持っていたのでしょう?
杉山さん 幼いころから“石”にとても興味を持っていて、川や海で石ころを拾ったり、化石や水晶を採りに行ったりしていました。大人になってからも、旅先で魅力的な石を見つけるとついつい拾ってしまい、今ではたくさんの“石ころコレクション”が集まってしまいました。
―どういうところに魅力を感じるのですか?
杉山さん 一見なんの変哲もない石ころも、ひと粒ひと粒全部違うんです。見れば見るほどその不思議な模様から壮大な歴史を感じ、宇宙のカケラのように見えてきて、時が経つのも忘れてしまうほどなんです。
―それで石ころをクッションにしようと?
杉山さん そうなんです。この素晴らしい石の魅力を伝えられる作品がつくれないかな…と、ずっとぼんやり考えていたんですが…ある日「石ころたちに囲まれてゴロゴロできたら幸せかも!」と、思いついたんです。
摩訶不思議な模様に夢中
―石ころの中でも、特にどういう模様に惹かれますか?
杉山さん よく墓石などに使われている火成岩のように、結晶や模様が均一なものよりも「どうやってこんな模様になったのだろう?」と思うような模様の石に惹かれます。すごく細かいストライプだったり、不思議な渦巻き模様だったり、ところどころにキラキラ光る結晶が入っていたりする石は、ついついじーっとみてしまいますね。
―ちなみに形はどうでしょう?
杉山さん ごつごつしたものよりも、角がとれてまるくなっているものが好きです。模様がきれいでも石の形があまり好きでないものは、あまり拾わないかもしれません。
―クッションにする石はどのように選んでいるんですか?
杉山さん 色や形が魅力的なことはもちろん、鉱物標本の箱を開いた時のようなワクワクを感じられるブランド、そして商品構成にしたかったので、バリエーションが豊かに見えるような石を選びデザインし、最終的に今の11種類のクッションが完成しました。実はHPのデザインも、標本箱のような見え方を意識しているんです。
―実際には硬い石を、やわらかいクッションにするには相当大変だったんじゃないでしょうか…?
杉山さん もとの石がもつたたずまい、魅力が、そのままでるような素材選びにこだわり 生地、プリント方法、中身など何度もテストを繰り返しました。…なかなか思ったように仕上がらず、苦労しました。
―ひとつひとつ物語性あふれる素敵な名前がつけられていますが、どんな思いが込められているのでしょうか?
杉山さん 標本のようにしたかったので、それぞれの石に、石の名前、拾った場所、石の種類が書かれたタグをつけています。石好きならではのこだわりですね。ただの石ころは、ただの石ころじゃない。その魅力に気づいてもらうためには、石に名前が必要だと思ったので、コピーライターの石下佳奈子さんにコンセプトを伝え、名前を考えてもらいました。
「クッションを初めて見た時と名前を知った時で、 そのクッションがまったく違って見えたり、 物語が想像できるような名前にしたいと思って考えていきました。 固そうに⾒えて柔らかい意外性のあるクッションのように、
ちょっと変わった名前をつけています。 この石はどこから来たんだろう、 もし石に味があるとしたらどんな味だろう、 どうしてこの石はこの模様を纏ったんだろう、 といった風に、ひとつひとつの石ころの色や模様、形から想像をふくらませて考え、 杉山さんと話し合ってきめていきました」と石下さん。 想像がふくらむような、すてきな名前が ひとつひとつの石の魅力を、より深めてくれたと思います。
楽しみ方はあなた次第
―購入された方にどのように使ってもらいたいですか?
杉山さん 標本のような気分で集めれば、リビングが博物館のようになるかもしれませんし自由に想像をふくらませて楽しんでいただけたらと思います。私はいつか田舎で山小屋暮らしをするのが夢なのでその山小屋に、STONE CUSHIONをたくさんならべて石ころにかこまれながらのんびりひなたぼっこをしたいなと思っています(笑)
―今後は、どういう作品を作っていきたいとお考えですか?
杉山さん STONE CUSHIONをミラノサローネで展示した際、海外の方がとてもおもしろがって興味を持ってくださり、直接お話したり反応を見れたことはとても刺激になりました。今後も、石や雪や植物など、子供のころからずっと好きで気になっている自然のものから刺激をうけて、日本だけでなく世界の人にも面白いなと思ってもらえるような作品を作っていきたいと思います。また、作ったものを将来自分の山小屋にも置きたいなと思っています。
STONE CUSHION
http://stonecushion.com/