ひと味違った印影デザインを展開する「OOiNN」の印鑑
書類を出すとき、家を買うとき、さまざまな手続きに必要な「印鑑」。
日本人の生活には欠かせない印鑑に、図形や漢字の持つ美しさを融合させオリジナリティーを生み出したのが「OOiNN(オーイン)」の印鑑です。
△や□で構成された一見すると記号のようなこの印鑑、あなたは読めますか。
これで「桑田」と読みます。このようにOOiNNの印鑑には、何の漢字に見えるか自然と見入ってしまう楽しさがあります。
印鑑文化
書類に使う場面が多いせいか、ちょっと堅いイメージのある印鑑ですが、そもそも印鑑を使う文化を持った国は少なく、外国ではサインがほとんどです。
現在、個人を印鑑で証明する「印鑑登録制度」があるのは日本だけだそうです。身近なものだけに驚きですね。
海外の方から「アートだ。スマートで面白い。」と言われる日本の“印鑑文化”は、平安・鎌倉時代に個人の印(印鑑)として定着したと言われています。
実際、「Ann」を「杏」と変換したりなど、外国の方には英語の名前を漢字に変えて印鑑にしたお土産などが喜ばれるそうです。面白いですね。
OOiNNオリジナル
東京の三軒茶屋に事務所を構えるOOiNNは、文字自体をリデザインしたタイポグラフィ・ハンコ「GRAPH」を中心に、オリジナル印章デザインの制作・販売(オンラインストアのみ)を行っています。
4つのシリーズを展開中で、デザインを手掛けるのはグラフィックデザイナーのOOINN MIYAMOTOさん。名前に合わせてひとつひとつデザインしているそうです。
幾何学模様で構築されたモダンな「GRAPH」、シンプルなロゴのようなアルファベットを用いた「LOGO」、日常で使用するゴム印を個性的な書体でアレンジした「GOMU」、2017年販売予定の新製品で正円を用いた「CIRCLE」と、用途別にシリーズ化しデザインされています。
幾何学模様でシンプルに表現されていて、堅苦しくなくおしゃれアイテムが増えたような感覚になりますね。
ボディーにも種類があり、カラー展開を含めず数えると14種類もありました。
印面や用途に合わせたボディーは、印鑑やスタンプを独創的なアイデアでつくり出す「シヤチハタ」、スタンプや認印など印関係の幅広い工場を持つ「谷川商事株式会社」の協力の元、制作を行っています。
人気のため品薄
今年の8月15日に販売を開始したばかりですが、あまりにも注文が殺到したため、現在は販売休止中です。
再販売は10月中旬〜下旬を目安に準備中と、少しの間待遠しいですが、“世界にひとつ、自分だけ”のおしゃれなデザインが手に入るとなると、わくわくします。
これまでの印鑑の独特な堅い印象を変え、日本の文化に新たな印鑑文化を与えたOOiNNの印鑑。
自分の苗字がどのようなデザインになるのか、見てみたいですね。
OOiNN
GRAPHシリーズ ¥3,900~
LOGOシリーズ ¥3,200~
GOMUシリーズ ¥2,500~
CIRCLEシリーズ ¥5,900~(予定)