1号限りの復刊!帰ってきた「relax」
2000年代のカルチャーを牽引した伝説の雑誌「relax」が、SUBARU「LEGACY」とのコラボレーションにより、2月25日に特別編集ムックとして10年ぶりに復刊しました!
「relax」とは
relaxとは、「Olive」や「Hanako」の創刊編集長である椎根 和さんが1996年に創刊したカルチャー誌です。
1998年に岡本 仁さんを編集長に迎え、1999年に1度休刊をしたものの、2000年には「fabulous magazine for man in cafe」をキャッチコピーに復刊。
独自の視点から毎号異なるテーマを切り取る特集主義でコアなファンを獲得し、2006年の休刊後も復刊を望む声が多く寄せられていました。
雑誌のタイトルの通り、肩肘張らないゆるさを持ちつつ、目のつけ所が面白い雑誌でした。
コンテンツの面白さはリニューアル後の「GINZA」にも通じるところがありますが、それもそのはず、現GINZA編集長である中島 敏子さんと現GINZA副編集長である横山 佐知さんは、共にrelaxで副編集長を務められていました。
「2016年のリラックス。」
relax特別復刊プロジェクトの公式Facebookページでは、バックナンバーの紹介が行われ、復刊の2016年2月まで4号のフリーペーパーが発行されるなど、relaxらしいカウントダウンの仕方も話題となりました。
relax×LEGACYのスペシャルムービーでは、「リラックス・タウン」を舞台に、relaxのキャラクター「リラックス・ボーイ」と仲間たちがドライブする様子がすべてペーパークラフトでつくられ、コマ撮りで撮影されています。
ムービーの中の建物や丘は、約600冊のrelaxのバックナンバーでつくられているので、よく見てみてくださいね。
1号限りの復刊に際し、当時の制作スタッフが集結。
現在はGINZAの編集長を務める中島敏子さんを編集長に、副編集長には前述の横山 佐知さん、アートディレクターに小野栄作さん、ゲストエディターに岡本 仁さん、渋谷直角さん、川端正吾らを迎え、当時の読者が2016年の今、もう一度楽しめる内容を目指しつくられました。
「君になりたい」、「オッス!帰宅部」、「Our Favorite Shop」といった当時の人気連載もアップグレードして掲載されています。
紙媒体ならではの良さ
発売早々にrelax特別復刊号を購入してみましたが、ページを開くと当時と変わらない空気感が広がり、10年のブランクを感じさせず当たり前にずっと発行され続けてきたような自然さと、タイムスリップしたかのような懐かしい感覚に襲われました。
当時の制作陣が集結したこともさることながら、relaxと親交の深い海外のアーティストからの復刊を喜ぶ温かいメッセージや、今回の復刊に向けてのファンたちの盛り上がりを見ていても、relaxという雑誌がどれだけ愛されていたのか感じることができます。
Web上にはメディアが多数存在し、雑誌もデジタル化が進んでいますが、いつまでも近くにおいておきたいような個性を持った紙媒体の雑誌は、紙の手触りやページを開く感触とともに、懐かしい思いが広がってとてもいいものだなぁと再確認しました。
relaxを知らない世代の人が今見たら、この雑誌はどう映るのでしょうか。そんなことに思いを馳せつつ、お茶を片手にrelax特別復刊号を読みふけりたいと思います。
皆さまも書店で見かけた際はぜひ手にとってみてくださいね。
relax特別復刊号
株式会社マガジンハウス発行
2016.2.25(木)発売 815円(税別)