ポリ袋から生まれたハンドメイドのプロダクトシリーズ「PE」

PEは、工業製品や量産消費される製品に使用されるポリエチレン素材に着目し、クラフトの視点でアプローチすることをコンセプトにしたハンドメイドのプロダクトシリーズです。

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京都を拠点に活動するクラフトスタジオPull Push Products.によって2007年にスタートしました。コレクション名は、「Polyethylene(ポリエチレン)」の略表記「PE(ピー・イー)」から名付けられ、ローマ字発音に読み替え「ペ」と発音。製品作りの全工程は、代表の佐藤 延弘さんによってすべて手仕事で行われています。

熱を加えることで、強度と表情が生まれる

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素材は、日用品として一般量販店で購入できる45リットルのポリ袋を使用。ゴミ袋などとして短期使用の目的で製造されている消耗用品を材料として用いることで、「製品製作のための材料製造」「材料消費のための大量生産」を行う必要がなくなり、適量生産できるプロダクトを目指してのことだといいます。

電気アイロンを使ってポリ袋を溶かし重ね合わせることで強度が高まり、その際にできるシワやヒダが適度なクッション性を持ち、バッグやポーチにむいた生地に変化します。

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通常のアイテムで6枚〜12枚、プレート状に硬く仕上げられるものであれば48〜60層まで時間をかけゆっくりと熱を加えながら重ねていきます。ポリエチレンプラスチックは防水性が高く、耐油性・耐薬品性に優れた性質を持つ素材でもあり、ファスナーレールなどのパーツもプラスチックが使われているため、すべてリサイクルすることが可能です。

ポリ袋だからこその鮮やかな色

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製品のカラーは、使用するポリ袋の色の積層によって作られます。半透明の「Frost」は透明のフィルムを重ねることで表現されています。鮮やかで豊富なカラーバリエーションは、日本国内で流通するポリ袋の中から選んだ30色近くのカラーポリ袋をPEのベースカラーとし、重ねる枚数や重なりを調整することで、色合いや深み、透け感、光沢感などの異なる独自のカラーを表現しています。

デザイン性・機能性・実用性、すべてにおいて優れており、さらにはカラバリも豊富な「PE」のプロダクトたち。当たり前のように日常に溢れているものに対して、立ち止まって考えてみる機会を与えてくれる取り組みです。違った角度から見つめなおしてみれば、新たな発見があるのかもしれません。