古書に自然風景を彫刻するアーティストGUY LARAMEEの世界観

聖書や百科事典など、古書に彫刻をほどこすアーティストがいます。

本を侵食し広がる自然

ケベック出身のカナダ人GUY LARAMEEさんは、彫刻家としてだけでなく、舞台監督、作曲家、歌手、作家など幅広いジャンルで活躍しているアーティスト。

何十年もの時を刻んできた古書ならではの味わいと雰囲気を活かした彼の作品たちは、旅先で訪れた雄大な自然を再現し、古書、インク、顔料というシンプルな素材を用いてとても緻密につくられています。

引用元:GUY LARAMEE 公式サイト

引用元:GUY LARAMEE 公式サイト

そそり立つ岩壁や、豊かな緑の広がる丘、地層の重なりまで表現された洞窟など、本物と見まごう作品ばかり。

引用元:GUY LARAMEE 公式サイト

引用元:GUY LARAMEE 公式サイト

広辞苑を用いて京都にある竜安寺の石庭を再現したものもあります。

身近な本という存在を侵食して雄大な景色が広がるさまは、ついついそのインパクトに引き込まれてしまいます。

「知識は侵食する」

引用元:GUY LARAMEE 公式サイト

引用元:GUY LARAMEE 公式サイト

「知識は最終的に蓄積ではなく侵食する」という考えのもとにつくられているこの作品たちは、百科事典や聖書の持つ知識や情報を自然の風景で侵食することで表現しているのかもしれません。

引用元:GUY LARAMEE 公式サイト

引用元:GUY LARAMEE 公式サイト

「廃れた百科事典の山は何も言わないものに戻る
霧と雲が私たちの知っているすべて、考えるすべてを消し去る」

芸術の秋を楽しむ

アート作品を見て、自分がどう感じるかに耳をすませ楽しむのもとても大事ですが、アーティストがどんな考えを持ち、何を表現したくて作品をつくったのかを知ると、より作品の深みが増す気がします。

芸術の秋、さまざまなアートや世界観に触れて、五感を磨くいい季節ですね。