既製パーツを組み合わせて新たなプロダクトを生み出す「BP.」

店舗や住宅の内装デザインなどを行うphyle incが、2014年に立ち上げたオリジナルブランド「BP.(ブループリント)」。

新次元のものづくり

「BP.」は、本来の用途とは異なるさまざまな既製のパーツを組み合わせることにより、普遍的なアイテムを生み出すハンドメイドブランドとして誕生しました。いちからつくるのではなく組み合わせるという、新たな発想から生まれるプロダクトたちは、ひとつひとつのパーツに真摯に向き合う姿勢がうかがえる、アートのように美しく洗練されたものばかり。

「BP.」を立ち上げた経緯をBP. / phyle incの前原さんと神田さんは「インテリア設計・施工業務は、基本的には請負業。自分たちのアイデアをダイレクトに発信する手段として「BP.」を立ち上げました。

空間全体をデザインすることがインテリアデザインの醍醐味ですが、そこに付随するランプや家具などのプロダクトが空間で発揮するパワーにとても惹かれたことも理由のひとつです」と話します。

武骨で美しいアイテムたち

こちらは、スナップリングと呼ばれる工業パーツを利用したキーホルダー。先端には丸い真鍮のパーツが取り付けられており、それをまわして取り外すことで鍵の出し入れができるようになっています。バッグの持ち手やベルトループなどに装着することができるので、持ち運びにも便利。ミニマルで美しいデザインだけでなく、機能性もしっかり備わった逸品です。

こちらの折り畳み式のハンガーは、なんと北京ダックを吊るす道具であるダブルフックを利用して作られています。パーツはすべて解体でき、軽くて丈夫なアルミ製なので、普段使いだけではなく旅行などの持ち運び使用にも最適です。

家の中に溢れる「使い途中」のアイテムをスタイリッシュに彩る「ZIP & SQUEEZER」。キッチンクリップとしてだけではなく、チューブスクイーザーとしての機能も兼ね備えています。パイプとゴムを使ったシンプルな作りですが、ゴパイプの中を通るゴムを引っぱりよせることで、強い力で挟みこむことが可能に。

リング部分をフックにかけて収納することができるので、サッと取り出しやすいのも魅力のひとつ。サイズも豊富に取りそろえられているので、用途に合わせて使い分けることができます。

前原さんはさらに、「今回取り上げていただいた商品はツールっぽい小物ですが、2017年末には香りにまつわるインテリアオブジェをリリースするなど、新たなチャレンジを始めています。今後も照明器具等インテリアエレメントとしてのプロダクトに力を入れていこうと考えています」と今後について語ってくれました。

今までにない新しい発想で実用的なライフスタイルアイテムを生み出している「BP.」。きっとあなたの「定番」となる逸品が見つかるはずです。

Related Posts