“自然の一部と化する”藤森 照信の緑あふれる建築術

広島市現代美術館にて9月29日(金)〜12月3日(日)開催されている、「藤森 照信展 自然を生かした建築と路上観察」。

建築と自然を融合させた、独創的な建築を手がける建築家 藤森 照信さんの建築スケッチや模型から、建築物の持つテーマに触れる展示会です。

環境(自然)を意識的に

“エコ”という言葉が定着した近年、建築やプロダクト、都市計画など、あらゆるデザインにおいて、コストの面以外にも、環境や健康(人的)を配慮したデザイン・素材が求められています。

建築家でありながら、東京都江戸東京博物館 館長、東京大学名誉教授、東北芸術工科大学客員教授と、指導者の顔を持つ藤森さん。

建築に関する書籍も出版されており、木造建築や茶室などの日本建築に関するもの、世界の歴史遺産、自然素材の使い方に関する紹介で、失敗談を書き込んだものまで。様々な視点から建築の面白さ、魅力を伝えています。

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

本展では、「自然素材をどう現代建築に生かすか」「植物をどう建築に取り込むか」というテーマから、藤森さんが取り組んできた“自然建築デザイン”自然と建築の関係性を、建築スケッチ、素材見本、模型、写真などで紹介します。

藤森 照信の建築に触れる

山登りやキャンプに出かけた際、緑の多い自然に囲まれ、空気が新鮮だと感じたことがある方は多いのではないでしょうか。

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

藤森さんの手がける建築は、植物を装飾のように取り入れるのではなく、建築そのものを風景、自然の一部へと形成し、自然と共存した“建築空間”が特徴的です。見て楽しく、癒される外観も魅力の1つ。

藤森さん自身の家から、芸術家や作家などの住宅建築、史料館や美術館などの公共建築、ほかにも茶室や工房など様々な建築を手がけられ、どの建物も芸術的な風貌で、斬新なテーマからユーモアのある新鮮さを感じます。

遊び心があふれていて、外観を見たら中に入りたくなる建物の佇まいがとても印象に残りますね。

滋賀県近江八幡にある、自然と共に学び、人々が集う繋がりの場 ラ コリーナ近江八幡や、岐阜県多治見にある、タイルを用いたアート作品を展示した、多治見市モザイクタイルミュージアムなど、公式サイトの施設イメージや写真からも、緑あふれたものが多く、休日に足を運びたくなる、人を寄せ付ける建築を手がけられています。

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

引用元:広島市現代美術館 公式サイト

本展で見ることのできる、可愛らしく描かれた建築物のイラスト。このイラストを見たのちに、実際に藤森さんの建築を訪れると、絵の中からそのまま出てきたようで面白いかもしれませんね。

建築術から発見

11月25日(土)14:00より2時間程、藤森さんと日本の建築家ユニット アトリエ・ワンによるスペシャル対談が開催されます。

大規模国際展に多く出展しているアトリエ・ワン。世界で数多くの建築作品を手がけており、傾斜・アールのある壁や、開放的な窓、目的に沿った様々な特徴・要素を持ち、遊び心あふれるデザインが魅力です。

そんな建築家同士、どのような対談をされるのでしょうか。

毎週土曜日、日曜日、祝日には、ナビゲーターが解説してくれるアートナビ・ツアーも開催されていますよ。

藤森さんの建築の魅力を探り、建築それぞれの持つテーマや、これから必要とされる建築、“自然と共存”の意味を見つけてみてはいかがでしょうか。