福岡だから出来ること – ITに特化したアフタースクール「TECH PARK KIDS」

最近民間企業の参入が増えたことで、アフタースクールが“単に子どもを預かる場”ではなく、水泳や英語、書道など“習い事も出来る場”へ進化し始めています。

以前コチラの記事で株式会社グルーヴノーツが提供する「MAGELLAN(マゼラン)」についてお話を伺いましたが、同社で全く新しいサービス、「TECH PARK KIDS(テックパークキッズ)」というアフタースクール(学童)ビジネスが始まります。

株式会社グルーヴノーツ代表取締役会長 佐々木久美子さんを中心に、代表取締役社長 最首英裕さんにも再びご参加いただき、詳しいお話を伺いました。

ITに特化したアフタースクール

―新たな試みのアフタースクールが始まると聞いたのですが、それはどういったものなのでしょうか。

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佐々木 通常の学童のようにおやつを食べたり宿題をしたりもするけれど、それだけではなくデザインやプログラミングなどITについても学べる場所、それが「テックパークキッズ」です。

福岡にあるテクノロジーカンパニーとして、福岡の子どもに提供できる楽しさは何かを考え、働く親御さんには安心して子育てできる生活を提供するために始まりました。

学校終わりの空いている時間にゲームなどをするという時間の過ごし方だけではなく、しっかりと子どもの身になるよう、しかも、安全に時間を有効に使って欲しいと考えている働く親御さんは、きっと多いと思うんですよね。

天神の中心地に場所を構え、お仕事帰りの親御さんがお子さんを連れて帰ったらそのまま寝かせるだけでいいように、シャワー設備も備え、福岡西鉄タクシーさんと提携して、希望の時間に希望の場所までタクシーの送迎も可能という、働く親御さんの子育てサポートもできるアフタースクールになっています。

テックパークキッズが生まれたきっかけ

―働く親の視点に立った素晴らしいサービスですね!テックパークキッズをつくろうと思われたきっかけは何だったのでしょうか。

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佐々木 自分の息子が小学校に入学したタイミングが大きなきっかけでした。私は息子が3歳の時に起業したのですが、両親から、会社が安定するまで自分たちが息子の面倒を主体的にみるので、3年でなんとか会社を軌道にのせろと言ってもらえたので、起業することができました。

息子が小学生になる前までは、両親も面倒をみてくれていたし、仕事が終わるまで保育園などに預けることができたので、仕事に専念し、会社も存続でき成長もしてこれましたが、息子が小学生になり、学童にお願いするとなるとだいたい17時とか18時で終わってしまいますよね。

その後の時間はどうしたらいいんだろう、という問題に直面しました。その状況になるまではアフタースクールが必要だなんて考えもしなかったのですが。

自分が問題に感じることは、じつは社会全体の問題でもあるのでは、という気づきからテックパークキッズの構想がスタートしました。

―ご自身の経験が存分に活かされていたんですね。

佐々木 私たちのコアビジネスであるクラウドプラットフォームのマゼランは、IoTのバックエンドを支えるサービスですが、IoTは専門家のためにあるのではなく、普通の人々の生活が楽に、便利になっていくためのものだと思うんです。

マゼランとテックパークキッズは別々のものでなく、関連し合い循環しているもので、世の中の人の課題を解決し、生活をより良くするのがIoTでありマゼラン、地域に根ざし、共働き、働く父親、特に女性、母親、そして親子の課題を解決するのがテックパークキッズなのかなと考えています。

―社会的な価値と企業にとっての価値を両立させて、企業の活動を通じて社会問題を解決するという、「CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)」の活動に近いですね。

佐々木 特にCSVを意識しているわけではないのですが、考え方はそれに近いのかもしれません。

こういった預ける場ができることで、母親はこうあるべき!みたいなイメージが変わって、世の中のために働いている親が、預けてしまうことを「申し訳ない」と思ったり、愛情が足りていないかも…と悩むようなストレスも吸収できればと。

また、預けられている側の子ども達も、愛情を感じつつ、なおかつ、理系に触れるきっかけのひとつになったらいいなと思っています。

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元エンジニアで、博多図工室(現博多製作所)というメイカースペースを立ち上げオーナーをしていた、なぎーく(鈴谷瑞樹さん)というキーマンの存在も後押しになりました。彼がいることでマゼランも手伝ってもらえるし、テックパークキッズもやってもらえる、という2足のわらじを履いてもらえるなと思ったことはとても大きいですね。

―子ども向けのテックパークキッズのほかに、大人向けもあるんですよね。

佐々木 そうなんです。世の中を見渡すと、量産は大きな企業が作り、自分で欲しい物、自分の手に合う物は自分で作るという時代がもう来ているなと思っているんです。

3Dプリンターを使えば、指輪やちょっとした箱、ボタンも好きなサイズ、好きなデザインの物を自分で作ることが出来ます。

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ただその場合、自分でモデリングしなければならないので、やり方を学ぶ場所が必要ですよね。ちょうどテックパークキッズを考えていた時に、大人も子どもも、欲しいものや求めているものは一緒なのかもしれないと思い、大人向けの「TECH PARK MAKERS(テックパークメイカーズ)」も作ることにしました。

福岡だから出来ること

―なぜ福岡で、「キッズ」「メイカーズ」という「テックパーク」をやろうと思ったのでしょうか。

最首 私は以前東京にいて、福岡に会社を移す際に「福岡だからこそ出来ることをやりたい」と思っていたんです。

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東京は人数が多いから、何かをやろうとしても同じようなセグメントの人が集まるだけですが、福岡では様々な考えや職業の人が集まりやすいと思うんです。多様性があるということは、つまり社会そのものであり、社会の縮図ですよね。

その社会との関わりを強くすれば、この会社は大きく発展するんじゃないかと思った訳です。

福岡は元々製造業が多い町なので、色々な才能を持った人がいるんですよね。そこにIoTを絡めて、テックパークという作りたい物を作れる場を提供するのは、とても意味があるんではないかと。

私たちはテクノロジーに特化したバックエンドの会社なので、ITのことがよくわからない人たちのことを助けてあげる、というのがビジネスの根幹にあります。このアフタースクールをつくることで、会社に直接関係のない人にも影響を与えて、新たなニーズを生み出していけたらいいですね。

―来年4月の本格オープンを楽しみにしています!本日はありがとうございました。

テックパークキッズのロゴ及びWebサイトを、弊社ブランコが制作させて頂きました。

手描きのイラストやカラーを用いて、子ども達の未来を豊かにする、楽しさとわくわく溢れるデザインにしています。こちらもあわせてぜひご覧ください。