職人MADE大川家具と九産大による新たな試み。

学生アシスタントのHARUBOです。
私は大学でプロダクトについて勉強しているのですが、去年参加していた大川家具のプロジェクトについてご紹介します。

プロジェクト内容

大川九産780 (2)

「大川家具工業会×九州産業大学」という1年間を通して行われたゼミのプロジェクトで、家具のデザインをしていました。

今年で5年目を迎えるこのプロジェクトは、学生のアイデアと職人の技術を組み合わせた新たな「大川家具」の取り組みを知ってもらい、大川家具のPRと家具や雑貨の商品化を目指した活動です。

大川家具とは

「家具の町」で知られる福岡県大川市。釘を使わず木を組み合わせた伝統的な制作から、金具を使った近代的な制作まで、幅広い技術を持った職人が多くいます。

大川家具は87社(2007年時点)にも及ぶ事業所・企業の総称で、2015年の九州産業大学とのプロジェクト参加企業は14社でした。
私はその中でも「辻製作所」とコラボレーションをして、シンプルなデザインのデスクを制作しました。

引用元:大川家具工業会 公式サイト

引用元:大川家具工業会 公式サイト

辻製作所はダイニングとイスの専門メーカーとして知られ、「お客様に末永くお使い頂く家具」という思いから、創業より80年間変わることなく日本品質にこだわられています。
桐ダンスからはじまり、現在はダイニングテーブル、チェアー、ソファなどの製作を機械と手作業の組み合わせで行っています。
このプロジェクトには初参加で、新たな試みとしてデスクの製作をすることになりました。

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このデスクは座っても立っても作業できるよう、普通のデスクより高さが10cmほど高めの800mm、天板も大きめの1100×600mmになっています。
全体的に「自分好みのデスクにしてオシャレな空間を演出してもらいたい」という思いから、引き出し・扉は全く使用していません。

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簡単なイメージスケッチから始まり、初めての家具図面を職人の方に細かく訂正してもらい、再現できる限り希望に応えて頂き、無事にカタチになりました。完成形を見ることができてとても嬉しく、すごく良い経験をさせていただきました。

展示会で学んだこと

家具の展示会はイムズでの九産大プロデュース展、大川産業会館でのジャパンインテリア総合展、大川産業会館での大川木工祭りの、計3回行われました。

引用元:九州産業大学 公式サイト

引用元:九州産業大学 公式サイト

展示会で学んだのは来場者ユーザーの視点、技術・制作者の視点です。デザインには欠かせないものでありながら、デスクをデザインした時の自分には無い視点ばかりでした。

すべてを満たすのはとても難しいと感じましたが、いただいた意見1つ1つが、立場を変えてみた時に納得のいくものばかりで、とても勉強になりました。

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これまでのイメージと最近の大川家具

最近では「壊れたら新しいものを買えばいい」という考えの人が増え、「デザインが良くて、安いもの」を好む傾向があるように感じます。
実際に企業の方とひとつのプロジェクトに携わらせてもらい実感したのは、職人さんの知識・技術は何代も受け継がれてきたものだということです。

今回のプロジェクトを経験して、もっとモノに愛着を持ち「質のいいものを壊れても修理して一生使い続ける」という考えもいいなと思いました。

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職人の思いが詰まった大川の家具は、「高くて古い」のではなく、「優れた技術からなる質の良いもの」であるということ、そして学生と積極的にコラボレーションするなどこれからも「新たに発展しようとしている」と感じました。

IKASAS KANTO

IKASAS KANTO

私はこのプロジェクトを通して大川家具の魅力に気づくことができました。
ぜひもっと多くの人に大川家具の良さを知ってもらい、触れてもらいたいと思います。