新ドラマ「運命に、似た恋」から学ぶnendo佐藤オオキの仕事術
朝晩はだいぶ気温が下がり、すっかり秋めいてきた今日この頃。
これまでのテレビドラマが最終回を迎え、新しいドラマがスタートする時期でもあるので、お好きな方は既にいろいろチェックをされているかもしれません。
9月23日(金)22時からNHKにてスタートする、原田 知世さん×斎藤 工さん主演の大人の純愛物語「運命に、似た恋」は、デザイナー志望の方にもオススメなドラマです。
デザイナーのリアルを追求
なぜ恋愛ドラマをSWINGSが紹介…?と思われる方も多いかもしれません。
実はこのドラマは、タイトルロゴはもちろん、ドラマ内に登場する作品もすべてデザイン事務所「nendo」代表の佐藤 オオキさんが手掛けています。
斎藤 工さん扮する「小沢 勇凛(ユーリ)」は、インテリア・家具・プロダクトなどさまざまなデザインを手掛け世界的に活躍する新進気鋭のデザイナーという設定。
通常時代劇には、「時代考証」という歴史上の事実と劇中のストーリーに相違がないかをチェックする立場の方がいますが、今回のドラマでは「デザイナー考証」という立場を佐藤さんが担当されています。
今作の脚本を担当されている北川 悦吏子さんがドラマ内でのリアルを追求するため、佐藤さんにドラマ全体のデザイン監修を依頼されたそうです。
小さな「!」を感じてもらう
nendoとは、東京とミラノを拠点に、建築・インテリア・プロダクト・グラフィックや企業のブランディングなど、ジャンルを問わず幅広く手掛けるデザイン事務所。
nendo代表の佐藤さんは、2006年にニューズウィーク誌の「世界が尊敬する日本人100人」にも選出されるなど、世界的に注目されている方です。
“小さな「!」を人に感じてもらうこと”をコンセプトに、多くの人が見過ごしてしまう日常の中にあるたくさんの小さな「!」を見逃さず、わかりやすく形にした独自の視点からのデザインを得意としています。
今回のドラマでは、登場するユーリの手掛ける作品はもちろん、デザイン事務所内の様子や仕事の仕方にいたるまで、よりリアルを感じるよう佐藤さんによる細かな監修がされているそうです。
ドラマを楽しむ新たな視点
「運命に、似た恋」は、“ラブストーリーの神様”と呼ばれ数々の名ドラマを生み出している脚本家 北川 悦吏子さんのNHK初執筆作品としても注目のドラマです。
それだけでなく、日々驚きの仕事量をこなし、仕事の仕方に関する著書も多数出版されている佐藤さんの仕事術を、このドラマから盗めるかもしれません。
デザイナー志望の方には、実際の仕事がどのように行われているのか、デザイナーとはどういう仕事なのか、リアルな現場を垣間見れる良い機会となりそうです。
秋の夜長に新たな視点でドラマを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ドラマ10「運命に、似た恋」
2016.9.23(金)22:00~スタート NHK総合 全8話
脚本:北川 悦吏子
デザイン協力:佐藤 オオキ