日本の竹でつくられた紙・竹紙と社会の接点をつくるプロジェクト「MEETS TAKEGAMI」

民芸品などに使われることが多く、日本の代表的な植物ともいえる「竹」。しかしその繁殖力はすさまじく、その成長の速さゆえに沢山の竹が行き場をなくしているのが現実です。

1947年創業の、総合製紙メーカー 中越パルプ工業株式会社は、1998年より使われなくなった竹の有効活用に取り込み、日本の竹100%の「竹紙」を製造しています。

photo:Kenta Hasegawa

photo:Kenta Hasegawa

富山県と鹿児島県に工場を構える中越パルプ工業株式会社。竹林面積が日本一だという鹿児島の方から「伐採した竹を製紙原料に使えないないか」と相談を受けたことが、その取り組みの始まりです。

竹は一般的な木材のように紙をつくるのに必要な繊維を持ちつつも中が空洞という特殊な構造。その分コストや手間がかかってしまうので、製紙原料には不向きとされていました。しかし、地域のためにどうにかやってみようと、試行錯誤しながらも製造を開始。そして今では年間2万トンを超える竹を持続的に買い取り、活用することを可能にしています。

優秀なデザイナーとの出会い

photo:Kenta Hasegawa

photo:Kenta Hasegawa

しかし、中越パルプ工業株式会社は基本的にBtoBの会社。その取り組みをもっと広めていくには、社会と竹紙との接点を増やさなくてはならないと考えました。そしてデザインチーム「minna」と出会い、竹紙と社会の接点を増やすための取り組みとしてMEETS TAKEGAMIプロジェクトがスタートしたのです。

竹らしさを活かしたプロダクト

photo:Higuchi Kohsuke

photo:Higuchi Kohsuke

プロダクトのデザインはどれもとてもユニークです。こちらは、しなやかさとハリの両方を持ち合わせた、竹の質感をいかした折り紙。たけのことパンダを折るための折り紙で、手順に沿って折っていくと完成します。

ついつい大人もあそんでみたくなる、シックでポップなプリントも魅力的。

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こちらは、一節の竹のような茶筒型パッケージに、6種類の丸型カードがぎっしりと詰まったメモタワーです。ひと茶筒に入っている数は、なんと350枚。カードのデザインも竹をモチーフにしているのはもちろん、茶筒を重ねると竹のようになるデザインも粋。

森林の保全に直結し、私たちの未来にもつながっていく「竹紙」。ユニークなプロダクトの裏に秘められたメッセージに思いを馳せつつ、これからのMEETS TAKEGAMIの取り組みから目が離せません。