細さが美しいカタオカデザインワークスの新しい書体「芯」

文字を構成するエレメントに“丸”を使用した「丸明オールド」、漢字とかなは別の書体という視点でつくられた「iroha gothic」、角のカーブが小さいものと大きいものという2種類の漢字がセットになった「丸丸gothic」など、柔軟な発想で新しくもどこか懐かしいさまざまな書体を生み出してきた、カタオカデザインワークス

今度は、線がとにかく細いこんな書体が発売されました。

風通しの良い書体

印刷で再現できるギリギリの線の細さで書体をつくってみたらどうなるか、というアイディアから生まれた極細の「芯」。

引用元:カタオカデザインワークス 公式サイト

引用元:カタオカデザインワークス 公式サイト

通常、文字サイズをを大きくすると文字の線は太くなりますが、この芯はサイズを大きくしても極細の線が変わらないよう、級数別に6K・12K・24K・48K・150Kの5種類のウエイトがつくられています。

書体の線が細いので、文字が集まっても明るく、余白が活きる風通しの良い書体です。

明朝体の骨格

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ゴシック体ながら明朝の骨格をもち、線と線の交わる場所や、とめ、はねの部分に筆を運ぶ動きを連想させる特徴があらわれています。

書体自体が骨格だけで表現されているので、「芯」という名がついたのかもしれませんね。

新たな楽しみ方

引用元:カタオカデザインワークス 公式サイト

引用元:カタオカデザインワークス 公式サイト

サイズが大きくても小さくても細さが揃う、その細さゆえに黒でもグレーに見えやわらかな印象になる、太くするのではなく重ねることで印象を強めるなど、この芯の特徴を活かすことで書体組みの可能性がさらに広がるのではないでしょうか。

何にでも合いそうで、しかしながら個性のつよいこの書体。皆さんはどういったシーンでどのように使うのか、どこかで見かけるのが楽しみです。

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