共栄ビル・パートナーズリクルートサイト

公開日：2022/1/26

クライアント：: 株式会社共栄ビル・パートナーズ

Summary

プロジェクト概要

概要

ビルの総合管理を行っている、共栄ビル・パートナーズ様の中途採用リクルートサイトを制作させていただきました。

背景

会社の業績拡大に対し社内のリソースが追いついていない状況で、即戦力となる経験者の採用を必要とされていました。その解決手段として中途採用サイトを制作したいとお声がけいただきました。

課題

「ビル管理＝メンテナンスや現場作業」というイメージを払拭し、ビルの設計段階のミーティングから参加するなど、実際は任せられる範囲が広く責任をもって働けることを伝える。会社の方針に共感する人、意欲がある人、意識の高い人、志の高い人というターゲットに届ける。年齢に関係なくチャレンジしてきて欲しいということを伝える。

具体的な施策

今回ヒアリングや調査を行うなかで、ターゲットユーザーは転職へのハードルが高い人物ということがわかりました。そのターゲットユーザーが動き出したいと感じるサイトにするため、下記をポイントにリクルートサイト制作を行いました。

1.さまざまな職種の「プロフェッショナル」が会社を支えていることを伝えるため人にフォーカスを当て、インタビューページを充実させる。
2.第一線で活躍する「人」とその「仕事」を見せることで求職者が会社への理解を深め、実際に働いた時のイメージが湧きやすいように工夫する。

ターゲットとなるユーザーを可視化することで真の課題が明らかになる

弊社では、ワークショップからプロジェクトをスタートさせることがほとんどです。ワークショップにはクライアント、そして弊社からはディレクター、デザイナー、クリエイティブディレクターの、プロジェクトに関わるすべてのメンバーが参加します。全員でひとつずつ答え合わせをするように、お互いの思い込みやフィーリングで感じていたことをブレストしながら言語化し、整理していきます。

ワークショップにもさまざまな形があるのですが、今回はオンラインで開催し、「欲しい人材はどんなパーソナリティを持っているのか？」「今なぜ欲しい人材の採用がうまくいっていないのか？」などを具体的に詰めていき、現状の課題と目標達成するために必要な施策を明らかにしていきました。

今回このワークショップを行うことで、ターゲットとなるユーザーは簡単に転職へ動き出せるような人物ではないことが可視化され、そのユーザーを一歩踏み出させることが重要なポイントになるということが明らかになりました。

ユーザーを奮い立たせるコンセプトの策定

ワークショップで洗い出したキーワードからさらに社内でブレストし、今回のサイト制作のミッション・コンセプト・ストーリーを策定しました。ユーザーの目線を軸に「覚悟と挑戦の幕開け」というクリエイティヴコンセプトを掲げました。

転職への一歩を踏み出したくなるデザイン

制作フェーズでは、まずデザインの軸となるメインビジュアルを制作します。今回はメインビジュアルを3案×2パターンの合計6パターン制作し、ご提出しました。

その中から選ばれた1案をさらに展開し、2パターン制作しました。今回のメインビジュアルとなったB案では、コンセプトとなる「覚悟と挑戦の幕開け」から「向き合う、声をかける、選択」というキーワードへ紐解くことで、共栄ビル・パートナーズ様で求職者の新しい選択肢が用意されていることと、寄り添っていることを表現しています。

また求職者と共栄ビル・パートナーズ様のロゴを互いに向き合っているように配置することで、やりがいのある仕事と自己実現ができ、自分を変える選択(覚悟と挑戦)が待っていることを表現しています。寄り添うイメージからは敷居の低さを与え、思い悩まずに応募の第一歩を踏み出してもらうことが狙いです。

社員ひとりひとりの「プロフェッショナル」を伝える

共栄ビル・パートナーズ様のさまざまな職種の方ひとりひとりにインタビューしました。入社を決めたきっかけから入社後の今感じることを正直に話していただくことで、求職者の入社後のイメージや応募への意欲が高まるようにしました。

実際のクライアントを巻き込んだ対談でよりリアルなイメージを

共栄ビル・パートナーズ様とクライアント様との対談を掲載することでビジネスパートナーとして対等にお仕事をさせていただいていることや、信頼関係を訴求しました。

共栄ビル・パートナーズ様になぜお任せされたのか、どのような点にプロフェッショナルを感じるか、などをお話いただき、求職者が入社後に携わる業務のイメージや応募への意欲を促します。業務の幅とともに、ビジネスパートナーとの関係性のよい雰囲気も伝わるようにしました。

社内の風通しの良さを社内対談から表現

社長・ベテラン社員・新卒社員の対談を掲載することで、それぞれが意欲をもって働いている点や協力体制があること、風通しのよい社風であることを訴求しました。

とくに年齢やスキルを超えて協力体制で業務に取り組んでいること、社長が社員を信頼して任せていることや社長、社員のみなさんのビジョンも伝えて「ここで働いてみたい」と求職者に感じていただけるページにしました。

ひとつのパーツからもブランドイメージを伝える

サイト上で使用する写真の撮影ディレクションにも携わらせていただきました。今回のコンセプトである「覚悟と挑戦の幕開け」が伝わるように、いつもより陰影を強め、また社員の方ひとりひとりが自らの仕事に自信を持っており、それを楽しんでいるということを伝えるために、表情は笑顔で明るい印象も与えるようにしています。

表情だけでなくポージングについても、ページの雰囲気やコンセプトなどのバランスを考えてディレクションしました。共栄ビル・パートナーズ様のブランドイメージをひとつひとつの写真からも伝わるようにしています。

ユーザーの背中を押すリクルートサイトへ

共栄ビル・パートナーズ様とは社名変更時のリブランディングという大規模なプロジェクトから関わらせていただいており、以前から社員の方がやりがいを持って心から楽しそうに仕事されている印象が強くありました。

今回も実際に社員の方とのコミュニケーションのなかで、自らが提案し仕事を進めることができたり、任せてもらえることがおもしろいと感じているという声を伺いました。社員同士のコミュニケーションの高さや上下関係なく発言できる風通しの良さなど、トップページのキャッチコピーでもある「やりがいが、生きがいになる仕事。」を実現されています。

このリクルートサイトを通じて、共栄ビル・パートナーズ様の仕事に対するプロとしての姿勢が正しくユーザーへ発信され、挑戦したくてくすぶっている人、覚悟を持って動き出そうとしている人など、多くの人の人生をよりよくしていくミッションのお手伝いになることを強く願っています。