コンセプトは「多様性の融合」。エンジニアカフェに見るブランディングについて

みなさんは福岡市赤煉瓦文化館にある「エンジニアカフェ」を知っていますか。
2019年8月のオープンから半年ほど経ったので、すでにご利用されたことのある方もいらっしゃるかもしれませんね。

便利なコワーキングに、たくさんの無料イベントも!

気品漂うクラシックな建物の雰囲気のなかで、モダンなデザインのテーブルやソファが利用できるコワーキングスペース。さらに日夜たくさんのエンジニア向けのイベントなどが開催されており、そのほとんどが無料で利用できます。

 

弊社ブランコはその企画から関わり、インテリアやロゴマーク、看板といった施設一式のデザインを担当しました。ここでは、そのデザインを進める上で気をつけたブランディングの方法についてお伝えできればと思います。

ブランディングとは、愛され選ばれるものをつくること

福岡市赤煉瓦文化館の外観(写真提供:福岡市)

そもそも「ブランド」というのは、ある商品やサービスを他の商品サービスから区別し、唯一無二の存在にする一連の要素のことです。デザインやロゴマーク、名称、キャッチフレーズなど、様々な要素が組み合わさってブランドを形作っています。

 

そして、固有のブランドイメージを作り、人々から「愛され選ばれる」ものにしていく活動のことを「ブランディング」といいます。

コンセプトは「多様性の融合」

メインホール天井にかかるタペストリーのイメージスケッチ

エンジニアカフェは、その名の通りエンジニアに利用してもらうことを目的にした施設です。
ただ、エンジニアと一言で言っても、その内実はさまざまです。扱う領域はソフトウェアかハードウェアか。プログラミング言語も多岐に渡るため、ときにはぶつかり、宗教論争的なことが起きることさえあります。

そんな様々なエンジニアたちが集い、気持ちよく施設を利用してもらうにはどうすればいいか。
エンジニアカフェでは「多様性の融合」という共通のデザインコンセプトをかかげ、ブランディングを進めていくこととしました。

伝統と革新の融和

「多様性の融合」というコンセプトで目指したものは2つあります。ひとつは様々なエンジニアの交流。そしてもうひとつは、伝統と革新の融合です。

 

エンジニアカフェが入っている福岡市赤煉瓦文化館は、2019年で110周年を迎えました。国の重要文化財にも指定され、現在もその象徴的な外壁や窓、照明など、明治時代に設立されたままの造りを維持しています。

そんな歴史ある赤煉瓦文化館に、最先端の技術を扱うエンジニアが集い、新たな価値を作り出していく。
伝統と革新が融和することを象徴するように、今までの古き良きイメージにとらわれずモダンなデザインのインテリアを選定し、施設の利用者に新しいイメージを抱いてもらえるよう目指しました。

メインホールのテーブルのイメージスケッチ

エンジニア目線で使いやすさを目指したエンジニアカフェですが、興味があればエンジニアだけでなく誰でもご利用できます。
毎月20本程度のイベントや各種勉強会が開催されており、いずれも基本的に参加無料ですので、気になるものがありましたらぜひ参加してみてください。
新しい出会いと気づきがあるかもしれませんよ。
 
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エンジニアカフェに関する詳しい実績紹介は弊社ブランコのWebサイトよりご覧いただけます。
ブランディングに関するご相談も受け付けていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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