大手企業の信頼感、質の高さ、サービスの価値を伝達する
デザインの制作フェーズでは、三菱地所様ならではの安定感や信頼感をしっかり表現しながらも、新しいコミュニティの形を表現するためのメインビジュアルを多数ご提案しました。 新しいコミュニティの名称を表現した「M3(ザ エムキューブ)」という印象的なロゴを中央に堂々と配置したもの、丸の内の街の景色を切り取ったもの、スタートアップの変化や躍動感を感じさせる有機的なモチーフを用いたデザインなど、多様な表現が出揃いました。
企業同士の出会いや事業のヒントが生まれるコミュニティに
最終的に選んでいただいたデザインは、メインビジュアルに躍動感のある動画を据えたものとなりました。ここから、日本のビジネスシーンを牽引するという意図を打ち出し、コンテンツ部分ではWebサイトに訪れたユーザーの方に親しんでいただけるよう軽快さも取り入れています。動画の再生速度や、ロゴを表示させる際の動きにもこだわり、コミュニティのオープンマインドな姿勢を表しました。
デザインのベースとしてはタブロイド(新聞判型)のテイストを取り入れています。知的さと遊び心を求めるターゲット層のニーズに応えた媒体をイメージさせることで、これまで以上に多様な層を取り入れ、丸の内からビジネスの活性化を図りたいという思いを投影しています。
ひとつひとつの説明写真も、コミュニティの質の高さを伝達するための重要なモチーフと捉えており、ご提供いただいた素材の中から厳選して掲載しています。
多種多様なプレイヤーが集い、新しいイノベーションの種を創出する
コミュニティの目指すところやありたい姿、提供価値について簡潔に表現した「ステートメント」もWebサイト制作と同時進行で制作しました。
ステートメントのタイトルとして据えた「Make Mixture in Marunouchi」は、多様性というキーワードをもとに創出しました。世界有数のビジネスの中心地である丸の内で、スタートアップや専門家、そして大企業など、多種多様なプレイヤーが集い、交流し、アイディアをぶつけあうことで化学反応が生まれることを願って策定されています。また、各英単語の頭文字を3つのMで揃えることによって、The M Cube=M3のロゴマークとの連携として意味をもたせています。
コミュニティの雰囲気を手にとって感じてもらう
コミュニティ主催のイベント会場や、説明会等で手にとっていただけるリーフレット作成もご依頼いただきました。近年では、オンラインでの開催イベントもベーシック化されてきたことから、直接手にとって閲覧できるパンフレットは今まで以上の価値ある伝達にする役割が求められています。
「Webサイト」のようなデジタルデバイスと「パンフレット」等の紙媒体では、コミュニティを知るきっかけも、入手している情報量も、心理的なモチベーションさえも、多くのことが異なります。パンフレット作成においても、世の中の状況やターゲットを取り巻くビジネス環境を踏まえたうえで、ユーザーと企業のタッチポイント(接点)をしっかり捉えることが大切と認識し、最初に立てた具体的なターゲット(人物像)の行動をリアルに想定したユーザーツリーを作成しました。
上の資料のように、紙の選定を行う際にはその紙を選んだことによってのメリットとデメリットを洗い出し、具体的なイメージをもって三菱地所様と選定を行いました。紙の手触りを感じとれるという「体験」や、一覧性が高いという紙媒体ならではの特徴を活かすため、情報自体はなるべくシンプルにまとめています。
表面に風合いのある紙をセレクトしました。全体的な上品さを保ちながら、グレイッシュな色味が感じられる紙を選ぶによって、Webサイトのトーン&マナーとの連動性を図りました。
三菱地所様が運営するThe M Cubeの活動拠点である新丸ビル10階の施設「EGG」の空間も内装が一新され、より上質で居心地の良さを徹底的に追求した空間になっています。 その中で新しい出会いと事業成長を創出する新しいコミュニティは再始動したばかりで、Webサイトの運営としてもスタートラインに立ったフェーズと私たちは捉えています。「Webサイトを作って終わり」ではなく、トライ&エラーを繰り返しながら今後もWebサイトをさらに発展させていきたく思っています。