新たな価値に対してどう対応していくのか
ディレクターやデザイナーを含めた社内ミーティングでブレストをおこない、方向性の検討を進めていきました。 コロナなどの影響で生まれた近場への旅行需要などの新たな価値に順応していくためには、今ある強みを引き出すだけでなく、これまで以上に発信力を上げていくことなど、変化も必要となることがわかりました。
双方の目線から最適なデザインを見つけていく
今回はデザインの軸となるメインビジュアルを2パターン制作しました。 A案ではすべてイラストで表現したいという福岡県町村会さまからのご要望もあり、イラストマップで町村をダイナミックにたのしく表現し、週末プチtripのワクワク感を表現しています。 B案では町村の魅力をキャッチコピーでストレートに表現するデザインを企画しました。
どちらも好評を頂きましたが、キャッチコピーのおもしろさや、他の町村にはない表現でしたので、B案を採用していただきました。
制約を超えてより良いものへ
31あるすべての町村をキャッチコピーで表現することとなりましたが、Webサイトで最初に見えるページであるファーストビューで表示できるのは10町村程度です。公平性を重要視したいとの福岡県町村会さまからのご要望もあり、再検討が必要となりました。
一度にすべて表示させることと魅力的なビジュアルの両立がむずかしかったのですが、デザイナーとエンジニアがアイデアを出し合い、「ファーストビューのみ3パターン制作し、ランダムで表示させるのはどうか」と提案させていただきました。結果的にご要望とビジュアル面のどちらも満たしつつ、さらにユーザーも来れば来るほどおもしろいと感じてもらえるファーストビューにすることができました。
ユーザーの気持ちをさらに盛り上げる新たなコンテンツ
Webサイトは集客をするだけが、ミッションではありません。そこから実際に足を運んでもらえるような施策として、モデルコースという新たなコンテンツを制作しました。 「女子旅」や「体験モデル」などの複数のテーマに沿って、1日で回ることのできるプランを用意しています。ユーザーが自分ごと化しながらサイト内を見て回ることで、さらに気持ちを盛り上げてもらうことが狙いです。
細部の微調整まで
今回はイラストレーターさんとのコラボレーションもおこないました。ターゲット層が魅力的に感じる、おしゃれなマルシェや北欧の可愛いイラストをイメージさせるテイストで、ワクワク感を演出しています。
できあがったイラストをデザインに実際に反映してみて全体の雰囲気を確認し、再度イラストのトーンの調整をおこなうなど、細かな微調整もしていきました。
ユーザーが動き出したくなるようなWebサイトへ
はじめはスマートフォンへの対応がメインのご依頼でしたが、しっかりと調査分析をおこなうことでまだまだ知られていない各町村の魅力的なスポットを明らかにしていくことができました。 福岡県町村会さまからは、リニューアル後に訪問者数が前年比144%との声もいただいております。このWebサイトが週末の充実を望んでいるユーザーと魅力的なスポットを数多く持つ福岡県内31町村をつなぐ架け橋になることを願っています。
