デザイナーがおすすめする日本の有名デザイナーまとめ

こんにちは。デザイナーの中森です。

世の中には素敵なデザインがたくさん溢れていますが、皆さんはそのデザインを誰が手がけているのか、気にしたことはありますか?デザインに関わる仕事をしている方は気にしているかもしれませんが、そうでない方は、あまり気にしないかもしれませんね。

今回は、私がぜひ皆さんに知ってほしい(デザイナーなら誰でも知っているかもしれませんが)有名デザイナーについて紹介したいと思います。

有名デザイナーたちの軌跡

亀倉 雄策(1915年 – 1997年)

昭和期に活躍し、東京オリンピックのポスターやNTTのシンボルマークなど、数々の名作を生んだグラフィックデザイナーです。

彼の作品は、グラフィックデザインの芸術性や本質を追求して、ほぼ文字と直線だけで単純に幾何学図形化されており、構成的、抽象的に作られています。

彼が活躍した昭和期、私はまだ生まれていなかったのですが、それでも彼の作品であるポスターやシンボルマークは、よく知っています。

時代が移り変わっても、彼の作る作品がこんなに長く残り、使われているのは、彼が流行り廃りではなく、グラフィックデザインの芸術性や本質を追求して作品を作っていた証でしょう。

「1964年 東京オリンピック」ポスター(引用元:公益財団法人 日本オリンピック委員会)

「1964年 東京オリンピック」ポスター(引用元:公益財団法人 日本オリンピック委員会 公式サイト)

また、ポスターに写真やイラストを初めて取り入れた人としても知られ、「デザイン」という新しい切り口を、戦後の日本にもたらしました。

日本のデザイン界をリードし、日本経済にも大きな影響を与えた彼は、デザイン界の大御所とも言える存在です。

田中 一光(1930年 – 2002年)

昭和期に活躍し、無印良品のトータルデザインを行ったことで有名なグラフィックデザイナーです。

引用元:無印良品 公式サイト

引用元:無印良品 公式サイト

13年前にすでに亡くなっているのですが、今でもなお、名前を聞いたことのないデザイナーはいないのではないかというほど、日本のデザイン界、デザイナーたちに大きな影響を与えた人物です。

琳派の影響を受けている彼の作品は、美を誇示しない、無駄のない品格のあるもので、雑多な情報をコンパクトにまとめるための構成の仕方は天才的だったと言われています。

また、デザイン以外にも料理や音楽、演劇など、趣味を超えた幅広い教養を持っていて、人間的魅力に溢れる人だったという話も有名です。

「明日どんな領域から仕事がきてもひるまないように、何でも知っておくこと」という彼の言葉は、現在もこれからも、デザイナーたちの教訓として受け継がれていくのではないかと思います。

小林 章(1960年 – )

書体の設計やデザインを行う書体デザイナーです。

引用元:有限会社字游工房 公式サイト

「ヒラギノ明朝」(引用元:有限会社字游工房 公式サイト)

デザイナーなら誰もが知っているヒラギノ明朝の欧文の設計や、ソニー株式会社のコーポレートフォントであるSSTフォントの制作ディレクションを行ったことで有名です。

たくさんの実績を持つ彼ですが、個人的には、フォントに関する知識があまりない人にこそ、彼の本をお勧めしたいです。

私がデザイナー1年目で、フォントに関する知識が皆無だった頃、「フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」(美術出版社・2011年1月17日発行)という彼の著書が、とてもわかり易く勉強になりました。

誰もが知る有名なブランドのロゴを例に挙げ、実際に使用されている写真と一緒に、そのフォントの歴史や背景も解説してくれるため、フォントが人に与えるイメージを理解しながら読み進めることができます。

フォントが大好きで、フォントを知り尽くした彼だからこそ、ここまで面白くわかりやすく書けるのだと思います。

どのフォントを選んでいいのかわからない、どこから勉強していいのかわからない、という人は、一度彼の著書を読んでみると、勉強になると思いますよ。

吉田 ユニ(1980年 – )

グラフィックデザインを基軸に、広告デザイン、プロダクトデザイン、CDジャケットデザインなどを手がける女性アートディレクターです。

「木村カエラ Sync」プロモーション画像(引用元:吉田ユニ公式サイト)

「木村カエラ Sync」プロモーション画像(引用元:吉田ユニ 公式サイト)

きゃりーぱみゅぱみゅ木村カエラ中川翔子など、有名アーティストのCDジャケットを数多く担当しています。また、PARCOの広告を手がけていることでも有名です。

いわゆる「不思議ちゃん」で、かわいいのにどこかちょっぴり毒を含んでいる、、、そんな印象の作品が多いですね。

現実ではありえないような構図、デザインのものが多いですが、実はCGを一切使わずに作られているものがほとんどだそうです。

今春のPARCOの広告では、広がったスカートを真上から撮影してお花に見立てたものでデザインされていますが、これもCGを使わずに、実際に広がるスカートを撮影して作られているのだとか。

現実と非現実の狭間で、ちょっと毒を含んだ可愛すぎない可愛さを持っている、そんなところに引きつけられる人は多いのではないでしょうか。

デザインによる新しい発見や出会い

いかがでしたでしょうか。名前だけは聞いたことがあったり、作品だけは知っていたりする人がほとんどだったのではないでしょうか?

デザイナーは職業柄、あまり表に出てきませんが、イラスト、写真、タイポグラフィなど、あらゆる手法で、みなさんにたくさんの情報を発信しています。

それを受け取って素敵だと感じたら、こんな素敵なものを作ったのはどんな人だろう?とちょっと気にかけてみてください。その先には、新しい発見や出会い、教訓、胸がわくわくするようなことが待っているはずです。