書体を見つめ、考える2日間。
「Type& 2016」
年に1度、定期的に開催されている文字のイベント「Type&(タイプアンド)」。
今年は10月21日(金)、22日(土)の2日間、東京・代官山にある「THE ROOM DAIKANYAMA」にて開催されます。
Type&とは
Type&は、Monotypeが日本で主催する、書体のセミナーやワークショップを行うイベントです。
国境を超えてさまざまな言語と文字が入り混じり使われている現代において、書体デザインとタイポグラフィはどのような課題に直面しているのか、どんな可能性があるのかを、国内外からのさまざまなゲストとともに探ります。
各日2つずつ予定されているトークの中から、ピックアップしてご紹介します。
10月21日(金)13:30~ ここが知りたい、フォントのカスタマイズの実際
短い期間でつくられた企業専用書体の制作実績を多数持つ、Monotypeのタイプディレクター小林 章さんによるトーク、「ここが知りたい、フォントのカスタマイズの実際」。
高級時計メーカー A.ランゲ&ゾーネ社のように、既存のものをベースに企業のイメージに合わせフォントをカスタマイズした実例を交えながら、デザイン進行の過程や制定書体の納期、制作費用についてなど、あまり公には語られない制作の裏側についてお話されます。
10月22日(土)13:30~ 文字を生かすデザインとは
世界的に有名なデザイン・コンサルタンシー「Pentagram」のパートナーとして書籍、雑誌、カタログ、アイデンティティ、展示及び編集関連のプロジェクトチームをリードしているアボット・ミラーさんによるトーク、「文字を生かすデザインとは」。
ミラーさんのこれまで関わってきたプロジェクトを中心に、書体の持つ歴史や特徴と伝え手のメッセージをどう掛け合わせていくのか、書体選びの方法やロゴ制作秘話など、貴重なお話が聞けます。
前述の2つ以外にも、看板職人の視点から書体に触れる「アメリカの看板職人の仕事 手描き文字の魅力」や、ゲーム業界における書体・文字に対する視点をさぐる「ゲーム屋さんと文字 バンダイナムコスタジオ×Monotype」といった、興味深い内容のトークが予定されています。
書体に浸る2日間
さまざまな視点から書体について考える、濃い2日間になりそうなType& 2016。
今回の会場は代官山ということで、イベント前後の時間を使って、学芸大学にあるタイポグラフィを中心としたグラフィックデザインの本を扱う古書店「BOOK AND SONS」に立ち寄ってみるのもオススメです。
Type& 2016のチケット申込は9月下旬開始予定とのことなので、気になる方は公式サイトをチェックされてみて下さいね。
Type& 2016
THE ROOM DAIKANYAMA
東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 Za HOUSEビル
2016.10.21(金)-22(土) 13:30-18:00
チケット代(各トーク) 1620円