伝統工芸・静岡挽物と西海岸のカルチャーを融合させた「SEE SEE」

スケートボードやスープ缶、スプレー缶など、さまざまなモチーフをインテリアに落とし込んだプロダクト・ホームウェアブランド
SEE SEE(シー シー)」。

代表を務める湯本 弘通さん、挽物師である百瀬 聡文さんによって立ち上げられました。

静岡挽物とは?

挽物とは、木材をろくろや旋盤でひき、円形の器物をつくる技術のことをいいます。現在では機械による量産がほとんどですが、SEE SEEのプロダクトはすべてオールハンドメイドで生み出されています。この伝統を後世に伝えていくために、SEE SEEは新たな挑戦をし続けています。

西海岸カルチャーとの出会い

以前湯本さんは、静岡県内のセレクトショップに勤務し、バイヤーとして何度もサンフランシスコに通っていました。そこで出会った廃材でつくられた鹿のオブジェがSEE SEEの原点なんだそう。「その時頭に浮かんだのが、友人だった挽物師の百瀬でした」と湯本さん。

そして、西海岸のカルチャーに魅了されていた湯本さんがデザインし、それを百瀬さんが製作するという形で、2014年にSEE SEEがスタートしました。

西海岸の風景を感じるデザイン

プロダクトはどれも、洗練されたデザインながらも、西海岸の空気感が感じられるユーモアなモチーフばかり。こちらは、アメリカなどではメジャーなスプレーブランド『KRYLON』のヴィンテージ缶を原寸で表現したお香立て&一輪挿し。スプレー缶上部のスプレー口に小さな穴が空いており、お香をノズルのように挿すことができる仕組み。スプレー口を取り外して、付属の試験管を装着すれば、一輪挿しとして使うことができます。

アメリカのコーヒーカップから着想を得てつくられた「GrandeCoffeeBookStand」は、ブックシェルフ型のフラワーベース。

そのまま花を挿して使うのはもちろん、真ん中からパカッと2つに分かれるようになっているので、ブックシェルフとして使うことができます。本を挟んだ状態で花を活けることもできますよ。ひとひねりもふたひねりも効かせたデザインは、日常に少しのスパイスを与えてくれること間違いなしです。

そして、SEE SEEの代名詞ともいえるのが、こちらのスケートボード型の壁掛け一輪挿し。その名も「60 Skateboard」です。サンフランシスコのスケーターたちが愛した、60年代のスケートボードをサンプリングしたことからその名がつけられました。優美で丸みを帯びたやさしいシルエットは、静岡挽物ならでは。インテリアに取り入れると、唯一無二の存在感を発揮してくれます。

職人技の光る滑らかなフォルムがモチーフにフィットし、想像以上に相性のいい、静岡挽物と西海岸のカルチャー。これからどんなアイテムが生まれるのか、ますます目が離せないブランドです。

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