古材は“歴史”。味わい深いアンティークなアイテムを生み出す「COBA」

2018年4月に福岡 今宿にオープンした、どこか懐かしい家具や雑貨、DIY用のアイアンパーツを製作するメーカー
COBA INDUSTRIAL WORKS」。

UPサイクルという言葉とともに、COBAが行う新たな取り組みをご紹介いたします。

COBA

“使う人、使う空間、それぞれの個性に合わせ雰囲気を変える。”COBAはかっこよくも、可愛くもある家具や雑貨を展開するメーカーです。

引用元:COBA INDUSTRIAL WORKS 公式Instagram

“COBA”の大きな文字と黒コンテナが特徴の店舗には、ショップと工房が完備されています。

鉄と木『IRON×WOOD素材』を取り扱っており、1本1本表情の違う黒皮鉄と1950年創業から培ってきた金属加工技術を融合し、新品ではなかなかでないような味のあるアンティークなアイアンパーツを生み出します。

引用元:COBA INDUSTRIAL WORKS 公式Instagram

さらにCOBAによる、単なるリサイクルとは違い元製品よりも価値を見出す“UPサイクル”された木にも注目です。

ASHIBAITA

COBAオリジナルの発想“ASHIBAITA(足場板)”。足場板は建築現場において、大工や左官、様々な人が足場として使用する木の板を言います。

引用元:COBA INDUSTRIAL WORKS 公式Instagram

反りや割れ、傷、釘跡、節欠けなど、足場板には唯一無二の個性が溢れています。

そんな足場板を安心して使用できる素材へと加工するCOBAの「Craftsmanship」。テーブルや棚、テレビボードの天板と、日々様々なアイテムを生み出します。

言ってしまえば建築現場では仕事を終えた古材たち。しかし、その個性あふれる古材を“ただ古いもの”ではなく“味わい”“歴史”ととらえる視点が、新たな価値を生み出す素敵なクリエイティブ精神だと思います。

引用元:COBA INDUSTRIAL WORKS 公式Instagram

現役を終えた足場板は、COBAに来ると高圧洗浄機で洗われ乾燥後に残った釘などが人の手によって抜かれていきます。

さらに引っかかりを抑え、安心して使えるよう表面をサンディングするのですが、木の持つ個性を削ぎすぎないよう処理するのがCOBA独自の職人技光る部分です。

表現と工夫

COBAで使われる素材は、使われてきた現場や場所、工程によって様々な顔を持ちます。

引用元:COBA INDUSTRIAL WORKS 公式サイト

繊細な方でも木のぬくもりを感じながら使えるものから、足場板の名残あるワイルドなものまで。天板素材には、木を組みヘリンボーン柄にした印象的なものもみられます。

ビスケットと呼ばれる、板と板を繋ぐ役割を持つパーツがはめ込まれていたり、見えないところにも安心して使える工夫が施されていて、使う人を想うCOBAのあたたかさが伝わってきます。

引用元:COBA INDUSTRIAL WORKS 公式Instagram

天板をオーダーできるシステムもあり、店舗内にはガラス張りの工房が完備されているため、家具や雑貨を見ながら、職人の巧みな技術を眺めることができるのも面白いポイントの1つです。

COBAの職人技術から生まれるアンティークなDIYパーツと、UPサイクルにより生まれ変わった足場板の生き生きとした姿から、あらたな視点と気づき、刺激が生まれるのではないでしょうか。

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