経験して感じた組織としての動き
はじめまして、アシスタントディレクターの野中です。インターンとして約5カ月間、先輩方と一緒に働き、今年の4月に新卒社員として入社しました。皆さまはチームとして動くことの難しさを感じたことはありますか。
私は専門学校で3年間デザインを学ぶなかで、組織として動く経験はあまりありませんでした。そのためチームがどのように動き、何を得られるのか深く考える機会が少なかったように思います。そんな私が学生生活の最後に学園祭の実行委員長を務めて感じたことや動きが、ブランコの一員として働くうえでどう作用しているかについてお話していこうと思います。
リーダー体質ではない自分が実行委員長に立候補するまで
実行委員長に立候補した理由は、自分自身が人前で何かを行ったり、組織をまとめたりする経験が少ないと感じたからです。もともと人前に出ることに苦手意識があったり、リーダー体質ではなかったのですが、“学生生活の締めくくりとして皆を引っ張って良い終わりを迎えたい”という強い思いがあり、立候補しました。ですがいざ立候補するとなると、自分には経験や知識が備わっていないという自信のなさから、頼りにしてくれる人はいるのだろうかという心配がありました。
そこで実行委員長としての業務を遂行するために、自分なりの目標を立ててみました。クリエイターとして裏方に徹し、関わってくれる方を楽しませることが自分のやるべきことだと考え、“メンバーが仕事に対してやりがいを感じ、作品に誇りを持ってもらうこと”をあげました。
全体を俯瞰して動く
目標を達成するために、まず自分が中心に立ちチームメンバーをよく知ることから始めました。個性的な同級生や後輩、まだ話したことのない人などさまざまなスタッフが集まるなかで、スムーズな業務の振り分けを行うためには個々の得意なことや苦手なことを理解することが効果的だと思ったためです。実行委員には企画部や学生部など多くの部署があり、各部署に分かれてそれぞれ進行していました。その各部署の話し合いに自分も積極的に参加することで、コミュニケーションの中でメンバー理解を深め、それぞれのスキルや性格にマッチした業務の振り分けを行いました。
また、学生側と学校側の意見のすり合わせも必要なため、双方が納得するように試行錯誤しながら企画を練りました。学生側の意見を実行委員長として教務課の方にしっかり伝えることで、関わっている方の信頼と納得を得ることを意識していました。
ディレクションのおもしろさを知る
その結果来場者は大幅に増加し、学園祭は大成功を収めました。これまでデザインを自由に行ってきた経験とは異なり、自分を中心に組織として作り上げた作品や企画に対して喜んでくれる方がいるということは、私の考え方に大きな変化をもたらしました。組織がまとまることで実行委員や学校全体の雰囲気も変わり、それがお客様にも伝わるのだと実感しました。仕事の流れやチームをまとめることの難しさを学べたことは、私にとって学生生活で最も大きく重要な出来事でした。
またチームをまとめるだけでなく、予算や備品の確保、企画立案、スケジュール調整など初めてのことばかりで苦労しましたが、周囲に協力してもらいながら学園祭を成功させることができたと思っています。この経験と同時に就職活動をしていたことが、現在アシスタントディレクターとして勤務していることにつながっていると感じます。
ブランコのディレクターとして
私はクリエイターとして、クライアント様とそのお客様に喜んでいただけるという考えを大事にしています。例えば、Webサイト制作の場合はユーザー一人ひとりと直接顔を合わせる機会は少ないかもしれませんが、見ている方の行動のきっかけにできることがクリエイティブの大きな魅力だと考えています。
最近の業務で印象に残ったことは、クライアント様とやり取りする際にわかりやすさを重視して資料を作ったことが喜ばれたり、話をコンパクトにして伝えたりすることでスムーズな進行ができると実感したことです。撮影の案件にサブディレクターとして同行した際には、直接クライアント様とお話させていただくことで、企業の特性やお客様に対する想いを聴くことができました。学園祭の実行委員長で経験した「学生と学校の橋渡し」が、今は「クライアント様とユーザーの心地良い橋渡し」をすることに活かされていると感じています。
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ブランコにはさまざまなスキルや個性を持ったメンバーが在籍しています。自分の知らない世界を知ることができるだけでなく、それぞれの得意分野を活かし補い合うことで、業務でお互いをサポートし合える環境が整っています。ご興味がある方はぜひ ご応募ください。
