

Director
2021年9月
【社員インタビュー#12】社内外に関わらず、人とのつながりを大切にするディレクター
まずはじめに今泉さんの経歴を教えてください。
今泉さん:私の場合はとてもシンプルで、一社目は福岡で良いものづくりをしている老舗の広告制作プロダクション、二社目は大手クライアントを抱えるWebコンサルティング会社、そしてブランコが三社目になります。
転職していくなかで、編集者、Webコンサルタント、ディレクターと肩書きは変わっていますが、お仕事のスタンスはほとんど変わっていません。お客さまの実現したいことに向けて計画を立てて一緒に進めていきます。転職は、今後自分を伸ばしていきたいものは何だろう?と探していたら働く場所が変わりました。
ブランコに入社されるきっかけは何だったんですか。
今泉さん:前職のWebコンサルティング会社に勤めているときに、自分はコンサルと同時に制作にも力を入れていたんです。もっと深いご提案をするためにもう一度デザインの現場にどっぷり浸かって制作物を磨きたいと思うようになりました。
当時、とても素敵なプロジェクトに出会うことができていて、これまでお世話になったクライアントのためにも新しい環境に飛び込んで成長し、案件で還元したいという思いが強かったんです。
三社目のブランコへの転職のときは、求人票を見たときに募集要項の文章が美しく、群を抜いてキラリと光っていました。文章構成や表現に惹かれるということは、思想が合うのではと思いました。
実際のブランコの印象はどうでしたか。
今泉さん:代表が立ち合った二次面接の際に、提出した自分の作品ポートフォリオを丁寧に扱ってくれたことが嬉しかったです。名刺や作品集って「その人そのもの」だと思うんですね。自分の作品集をめくるその所作を拝見して「この代表の方なら、自分を鍛えていただけるかもしれない」と思いました。
また、他のスタッフの方と「ウチが今足りてないのはこの部分だよね」など、一般的には内輪でしか話さないような会社の状況を私の前で自然体で話されてました。面接が一方的な品定めの場ではなかったので、いいなと思いました。
もしご縁があればぜひ入社したいと思いましたし、叶わない場合もご縁だから仕方がない。その時は同じ業界に身を置く人間としてまたがんばろうと思いました。
入社してみていかがでしたか。また、普段はどのような業務を行っていますか。
今泉さん:一番共感しているのは、デザイナー・ディレクター・エンジニアが同じラインにいて、一緒の目線で創っていくというところです。ものづくりにおいてポジションに優劣はないんです。だから協力して制作できていますし、ブランコらしい部分だと思います。
ディレクターは、お客さまと常にコミュニケーションをとりながら伴走しつつ、デザインやコーディングのチェックなど社内業務も遂行するので、案件をいちばん知っている監督のような立場です。クオリティを守るための進捗管理やミーティングの設定など、細かいタスクもあるので、1日があっという間ですね。
お客さまのサービス内容をしっかり理解することは大事だと思います。
フレームワークで理論的に分析することも行いますが、商品を使って体験したり、店舗に行ったり、ペルソナに近い知人から感想や考え方を聞いてみたりと、自分の固定概念だけで考えないようユーザー目線で情報を集めます。その作業もとても楽しいですよ。
クライアントがその商品の一番の魅力だと思っている部分が実は伝わっていなかったりすることもありますし、実際の顧客の声から予想外の魅力を発見できたりと、新たな気づきを得られることも多いです。
その中で苦労している点や、やりがいを感じる点を教えてください。
今泉さん:苦労というより、産みの大変さを感じることはあります。やりがいのある「大変さ」。特に大変なのはコンセプトをひとつに絞って方向性を定めるフェーズです。ブランド構築の核となるので、戦略や推察力、デザインセンスなど多くの要素が必要になってきますね。
経営者の方が「ピンと来た」と選択をされることがあると思うのですが、勘のように見えて、やはりその方の知識と経験則による判断だと思います。だから裏で積み上がったものがないと、決めていくことは難易度が高いと思います。自分はまだまだ勉強中です。
社内ではどのようにコミュニケーションを取っていますか。また、心がけていますか。
今泉さん:たくさん個性的な人が集まっていますね。同じ職種でも得意不得意があったり、能力もそれぞれ違うので、ディレクターとしては最大限パフォーマンスが発揮できるよう制作環境を整えることにも気を配っています。
また、技術職の方は繊細な感覚を持っているので、その人が考えて行った行為に対して、否定しないように気をつけています。たまに伝え方がむずかしい場面もありますが、目的を共有して認識合わせしています。
業務以外でも積極的にコミュニケーションの機会を用意してくださってますよね。
今泉さん:ありがとうございます。社内のイベントとしては「映画鑑賞会」を今まで4回実施しました。
入社後に、社内に大きなスクリーンセットがあるのを見て、あれを使っていつか映画を皆で観たいなと考えていました。その後、ブランコ社内で実施された「B1グランプリ」というクリエイティブを競うイベントでなんと優勝して賞金をいただいたので、良質なスピーカーを購入したんです。
これで準備が整ったので、お昼休みに話してみたら若いメンバーの子が「ぜひ参加しますよ」と明るく言ってくれて。それで背中を押されました。映画に合わせた食事やチケットなども準備して、とりあえず自分がいちばん楽しんでいます。
作品のセレクトは、美しい映像や細かいこだわりがあるものなど、クリエイティブのヒントとなる要素が含まれていることを条件にして、映画好きのメンバーと検討しています。
第一回目で観た『シャイニング』では、若い女の子たちの「キャー」という恐怖の声が夜の社内で響き渡ったのを見て、スクリーンの脇の席で密かに「やった!」と思いました。自由に企画していいよ、という会社のスタンスもありがたいと思っています。
仕事とプライベートの両立はできていますか?
今泉さん:できています。小学校1年生のかわいい娘がいるので、仕事と育児・家事の両立ですね。仕事中は育児の息抜きを、育児中は仕事の息抜きを。一日を通してバランスをとるように意識しています。
大人のペースで仕事に集中できる時間は、結構貴重です。出産後に育児休暇をいただいて家で育児だけの時期も経験しましたが、社会とちょっと距離ができた気がしました。私には、お仕事と育児を両輪でやるほうが合っているみたいです。
家に帰れば子どものピュアな心に癒やされています。ぐっすり眠っているときは特に可愛いですよ。いつまでピュアなのか分からないですが、ママ業を楽しんでます。
育児をしながら仕事のヒントを得たり、忙しい故の判断力もつくので、そういう日々の暮らしで子どもと一緒に成長している感覚もあります。
ブランコのイメージを一言で教えてください。
今泉さん:「本質思考」でしょうか。
事務所内の壁にはレンガが施工してありますし、天井の梁部分には私たちの制作現場で大事にしているクリエイティブポリシーが印字してあります。
レンガの壁は、お客さまから「壁紙がオシャレですね」と褒められたことがあったのですが、実はそのときまで自分も材質は紙だと思っていました。翌日の朝会で、お褒めの言葉を共有した際に「それ本物のレンガでできているんだよ」と代表から教えていただきました。自分たちが働くオフィスにも妥協がないというのは魅力だと思います。
また、ブランコにはジョブコンバートという制度があるおかげで、会社内で自分のキャリアを積み上げることができます。個人の能力を見抜いて、その人に合った職種や環境を用意することも、本質思考からくる制度だと思います。
今泉さんの今後の目標を教えてください。
今泉さん:お客さまを感動させたいです。「良かった」「助かりました」のずっと先にあるのが感動かなと思っています。期待を超える必要があるので、簡単ではないですね。まずは自分の目の前にある取り組みを1つずつ丁寧にやっていきます。
最後に、どんな方と一緒に働きたいですか。
今泉さん:キャラクター的にはどんな方でも一緒に働けたら嬉しいです。クリエイティブが好き、考えることが好きというベースがあると、チームで力を出し合っていけると思います。役割分担しながら、皆で一緒にアップデートしていきましょう。