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2019年3月

【社員インタビュー#11】ディレクターからのコンバートという異例のキャリアを築くデザイナー

まずはじめに園田さんの経歴を教えてください。

園田さん:大学卒業後は、無印良品の販売員として働いていました。学生のころからアルバイトをしていたのですが、無印のブランドに愛着があったのと、勤務歴も長くなりいろいろと任せてもらえるようになっていたので、卒業後もそのまま就職することにしました。店内のレイアウトや、どの時期に何をどれくらい発注するかなど、売り場づくりも自由に考えることのできる環境だったので、すごくおもしろかったです。

その後、一度は大好きな本に関わる仕事に携わりたいという思いがあり、出版社に転職しました。そこでは営業から原稿の調整、発送や備品管理、装丁のデザインなど、出版に関わる業務を一通り経験させてもらえました。

その中で、もっとデザインに携われる仕事をしたいと考えていたときに出会ったのがブランコでした。当初は編集職の経験を活かせるWebディレクターとして入社し、その後ジョブコンバートの制度を利用して現在はデザイナーとして働いています。

ブランコに入社するきっかけはなんだったんですか。

園田さん:転職サイトに登録していた際にブランコから声をかけてもらったのがきっかけです。実績のクオリティがとても高い会社というのが第一印象で、すぐに面接を進めることにしたのですが、面接の中でかなりレベルが高い組織だと感じていたので、不採用を覚悟していました。なので、入社が決まったときにはすごく驚いたのを覚えています。

入社後に採用の決め手が何だったのか、面接を担当してくれたディレクターに所感を伺ったところ、「柔軟に対応をしてくれそうだったから」と言ってもらえたのを覚えています。これまで勤めてきた会社で、色々な業務をやらせてもらえたことが活きたのかな、と自分では思っています。

入社してすぐはどのような働き方をされていたんですか。

園田さん:Webサイトに関してはWordPressをすこし触ることができるくらいで、UI/UXという言葉の意味さえ知らないような、ほとんど未経験と同じような状態でした。なので、入社してすぐは経験を活かして文字の校正や提案書のチェックなどを主に担当していました。

私がディレクターとしてはじめての大きな案件を担当させてもらえたのはエンジニアカフェさんでした。この案件はブランディングとして依頼を受けたので、Webサイト以外にもインテリアデザインなどのディレクションが必要で、過去の経験を活かしながらブランコの業務に慣れていくことができました。

その中で意識していたことなどはありますか。

園田さん:一度言われたことは繰り返さないようにしよう、というのは強く意識していました。入社したのが35歳だったので、「仕事ができない」という印象を周囲に与えてしまわないように、もらったフィードバックに対しては言われたことに対応しつつ、さらに期待を超えるようなものができるように心がけていました。

ディレクターからデザイナーにジョブコンバートされた経緯について教えてください。

園田さん:過去にこちらの記事でも詳しく書いているんですが、まわりの環境が変化してきたのが一番の理由です。子供が大きくなってきたのと、コロナ禍でリモートワークが主となってきた流れの中で、大切にしたい時間の優先順位が変わってきました。

また案件を進めていく中で、クライアントからいただいたフィードバックに対し、「自分ならこう対応したい」と考える機会が増え、デザイナー職へのコンバートに興味を持ち始めました。

デザイナーに異動してからは、以前よりさらに自分のやりたいことができているなと感じるので、まわりの方にはとても感謝しています。

園田さんといえばUIデザインのイメージが強いのですが、元々勉強されていたんですか。

園田さん:ディレクター時代から行っていた情報設計などの経験が活きているんだと思います。

UIデザインは、メインビジュアルをPhotoshopなどのツールを用いて作り込んでいくというより、ボタンなどのパーツを作って、それらを用いて組み合わせていく形なので、高度なデザインテクニックはあまり必要ないと感じています。今はデザインテンプレートもたくさんあるので、それらを用いていかにUXが最適化されたデザインにできるかというのがポイントだと思います。特にアプリだと情報設計が重要なので、そこに時間をかけるようにしています。

私の性格的に、どちらかというと表現したいというよりは、整えていくことだったりユーザー視点でものを考えるのが好きなタイプですね。普段から人に軸を置いた考え方をするタイプなので、その考え方がUXに活きているのかもしれません。

山中:たしかに、園田さんはいつも周りに気を遣いながら仕事を進めてくださる印象があります。

園田さん:そこは前職の出版社で働いた経験からくるものかもしれません。その時の社長がすごく気遣い上手な方で、常に相手の動きを想定して先回りした行動をとられてました。メールの書き方ひとつとっても、相手がどのように受け取るのかを想像して、言葉を厳選されていたのを覚えています。その時の経験には今もすごく影響を受けていますし、自分の身体に染み付いていると感じます。

ブランコのカルチャーや働き方についてどう感じられていますか。

園田さん:すごく働きやすいと思っています。まず、フルリモートでこれだけスムーズに働ける環境を整えていただいていることにすごく感謝しています。それだけでなく、名だたる企業の案件を任せてもらえるので、貴重な経験をさせてもらえているなと常々感じます。とてもやりがいがありますし、任せてもらえたからにはしっかり結果をださないとなと感じます。

昔は一人ひとりのクリエイターが作りたいものをしっかりと持っていて、緊張感があるなかで議論しながら進めていくような空気感がありました。なので、入社して6年経ちますが、今はその時と比べると全然雰囲気が変わったなという印象を受けます。常に変化をしていくところも、ブランコの良いところだと思っています。

スキルアップのために何か努力されていることなどありますか。

園田さん:デザイナーになって2年半ほどしか経っていないので、基礎の部分が足りていないと感じます。情報設計は得意ですが、逆にゼロイチの力が弱く、世界観の構築などがまだまだなので、その部分を強めていきたいです。

ただ得意分野もあると思うので、自分が強みだと考えているUIデザインもさらに強化していきたいです。合わせて、UIデザインができる人材を増やしていけるようにも動いています。

あとはUIの案件だと、バックエンドとの連携や、アニメーションなど、エンジニアリングに関する質問をいただくことが多いです。打ち合わせ中に、その場で答えられるとクライアントから信頼していただきやすくなるので、方針だけでも自分が解答できるように勉強しています。

働いているなかで苦労している点はありますか。

園田さん:昔はエンジニアリングに関する話への理解度が低く、その都度調べながら社内外とやりとりを進める必要があったので大変でしたが、現在は大枠が理解できてきているなと感じているので、だいぶ楽になってきました。

ただブランディングを進めていく上で、世界観をつくることや雰囲気をどう捉えるかがまだまだ力不足だなと感じています。要件の定義まではできたとしても、それをどう表現するのか、どうクリエイティブに落とし込んで行くのかがとても難しいですし、出来上がった際に果たしてそれが正解なのかを確認することも難しいと感じます。

先方にもデザインの意図をしっかりと説明できないと、納得してもらえないと思うので、理論についても、いろんなデザイナーの本やブログなどを見て勉強中です。社内のデザイナーのデザインノートを見るのもすごく勉強になっています。

園田さんの今後の目標を教えてください。

園田さん:自分の仕事のペースがつかめてきて、周りに目を向ける余裕もでてきたので、最近はチーミングに興味を持っています。適材適所がうまくできるようにリソースを回したり、困っている人をフォローできるようになっていきたいです。組織と個人の最大の違いは、誰かが休んでも補い合うことができることだと思うので、総体として仕事ができるようにチームづくりをしていきたいです。

足りない部分や困っている人に気づくことは得意だと感じているので、あとはそこにどのように采配するのかや、心理的安全性をもっとうまくつくれるようになりたいです。

一番の理想はアシスタントの人からもどんどん意見が上がっている状況だと思っているので、心理的安全性がある環境づくりは一番の理想です。自分自身も怒られないようにしようと考えてしまい、意見を伝えることに対して壁を感じているのもあるので、特に実現していきたいと感じています。そこが仕組み化できたらおもしろいだろうなと思っています。

最後に、どんな方と一緒に働きたいですか。

園田さん:やりたいことがあって、それにチャレンジできる人が来てもらえると一番嬉しいです。自分もほとんど未経験で入社して、経験を積む中で学ぶことがおもしろいと感じているので、やってみたいと思えることがたくさんある人にはおもしろい環境だと思います。

あとは、受け身体制の人ばかりだとおもしろくないとも思うので、企画や考えをもって意見をしっかり伝えられる人が来てくれるとありがたいです。そういう方が周りにいると自分もすごく刺激になるので、自分にない目線を持っている方と一緒に仕事ができるとさらに嬉しいですね。

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