Brand Strategy
未来の成長を見据えたターゲット選定
まず、ペルソナの設定からプロジェクトをスタートしました。ペルソナを設定する上で目指していたのは、店舗Linkleが競合と差別化できる市場で、かつ将来的に成長の可能性を秘めたターゲット層を見つけることでした。そこでペルソナを、100店舗以下を展開するグループ店舗を抱える企業の本社担当者として設定しました。

ターゲット顧客の整理-ペルソナ
このペルソナは、店舗運営の効率化と生産性向上に強い関心を持つ層で、業務効率化に関わる課題を解決したいと考えています。店舗Linkleの提供する価値に共感し、具体的なアクションとしてWebサイト上での資料請求を行うよう促すことをゴールとしました。
シンプルなブランドコンセプトで強力なブランドを
今回定めたペルソナは、業務効率化と生産性向上を求めており、導入しやすさが決定的な要素となるはずです。また、北都システム様が事前に実施されていた調査分析のデータからも実際に「導入しやすい」という声が多く寄せられており、この点がサービスの強力な武器でした。
そこで、店舗Linkleの提供する価値を最も効果的に伝えるため、シンプルで強力なメッセージをブランドコンセプトとして採用。それが、「導入しやすさNo.1」です。このコンセプトにより、今後のデザインやコミュニケーションの方向性が一貫したものとなり、ブランドの魅力をしっかり伝える土台ができました。
Brand Design
ユーザーの気持ちに寄り添ったクリエイティブのテーマ
今回のクリエイティブのテーマは、「やさしい、そしき快革」。システムの導入が組織にとってスムーズな変革をもたらすとともに、その過程がユーザーにとって親しみやすいものであることを表現しています。ペルソナの目線に合わせ、専門的な知識がなくても理解できる、温かみのある言葉を選びました。
骨格から設計した唯一無二のロゴマーク
ロゴマークは、書体をベースにつくりあげていくのが一般的ですが、今回は全てオリジナルの作字で構成したデザインをご提案しました。テーマにあるポジティブで優しい印象を感じてもらえるよう、骨格から丁寧に設計。また、店舗Linkleというブランド名には、漢字と欧文が混在しています。このため、異なる字形がロゴマーク内でうまく調和し、一貫した印象を与えられるように細かい部分までこだわり抜きました。
ロゴマークは、イベントブースなどの大きな用途から、販促物など小さなアイテムまで幅広く使用されるため、ディティールにも配慮しました。線の太さや量の調整を行い、小サイズでロゴマークを表示した際にも、潰れたり、印象が変わることがないよう、バランスを細かく調整しています。

ロゴマークの使用イメージ
サービスの魅力をやさしく伝えるWebサイト
Webサイトでは、サービスの特徴をユーザーにとって分かりやすく、そして親しみやすく伝えることを重視しました。「つながる」「まとまる」「効率があがる」の3つのシンプルで直感的な言葉を使い、ユーザーが店舗Linkleを使うことで何が得られるのか、すぐにイメージできるようにしました。
また、サービスの特徴は特に伝えたいポイントだったので、画面が一枚一枚切り替わるスライド形式に。これにより、情報が流れず、視覚的に強調されて、ユーザーの目にとまりやすくなります。すぐに目に入ることで、サービスの重要なポイントをしっかりと伝えることができるようにしています。
店舗と本部のコミュニケーションを分かりやすく表現するためにイラストも制作しました。イラストは親しみやすさを与え、ユーザーの気持ちに寄り添う役割を果たしてくれます。
多くの競合サービスがシャープで洗練された印象を与える中、店舗Linkleは「DXは楽しい」「変わることって悪くない」と感じてもらえるようにしました。特に業務の効率化に対して、すこし抵抗感があるユーザーに対して、優しく寄り添いながらその可能性を伝えることができるデザインにしました。
Brand Management
新しくなったロゴマークとWebサイトは、その後開催された展示会で多くの方々にご覧いただきました。Webサイトで使用したイラストは、ノベルティグッズとしても活用され、ブランドとの接点が広がっています。今回のプロジェクトが、ユーザーの関心を引きサービスへの理解を深めるきっかけになることを期待しています。