Interview

pipitLINQ

株式会社NTTデータ

「pipitLINQ®」は行政機関と金融機関をつなぎ、加入機関間で統一フォーマットの電子データによる預貯金等照会を実現するNTTデータさまのサービスです。紙でのデータを取り扱う人的負担や郵送によるコストおよびタイムラグ、各機関での書面様式の違いによる処理の煩雑さが軽減され、迅速かつ適正な業務の実現につなげるものです。

実証実験の結果を元に製品化する段階でお声がけをいただき、製品名の検討やロゴマークの制作、サービス画面UIの設計、説明用パンフレット、Webサイトなどの各種広報ツールを担当させていただきました。開発当時を振り返ってご担当者さまにお話を伺いました。

NTTデータ様会議室にて

NTTデータ様会議室にて

受託型のビジネスからサービス開発へ

─pipitLINQというサービスは御社にとっても新たなチャレンジだったそうですね。

今までは省庁などの行政機関からシステム開発のご依頼を請けて、オーダーメイドで作るという、受注型のビジネスを主軸にしていましたが、事業部として「何か新しいことをやりたい、やっていかないといけないよね。」ということになり、3年前の春くらいからアイデア出しが始まりました。試行錯誤の結果、これは芽が出そうだねということで、実証実験とサービス開発を行い、pipitLINQというサービスを昨年2019年にリリースしました。

打ち合わせで企画と提案書ができあがっていくスピード感

─東京と福岡という地理的な距離があるにも関わらず、私たちブランコを選んでいただいたきっかけや理由についてお聞かせいただけますか。

はじめてブランコさんと打ち合わせをさせていただいた際に、話したことをその場ですぐに絵に描いていただいて、「それはこういうことですね」みたいな形でどんどん分析と企画が進んでその場で提案書ができてしまって、そのアイデアとスピード感に圧倒されました。

それで、ブランコさんだったらイノベーティブにスピード感をもって色々なことをやってもらえそうだねということでご一緒することを決めました。オンラインミーティングやTeamsなどを活用してやりとりもスムーズに行えましたので地理的な距離も気になりませんでした。

議論を重ねてよりよいものをつくりあげていく

─ご提案で数多くのアイテムを制作させていただきましたが、制作中に印象に残ったエピソードはございますか。

制作に入ってから、まず両社の主要メンバー10名程でワークショップを行い、ターゲットや製品について分析しました。その共通認識をもとにいろいろなご提案やアイデアをいただいたのですが、中でも当初16ページくらいのパンフレット制作を想定していたところ「必要な情報をわかりやすく、操作が簡単で導入しやすいということを伝えるためには6ページで完結に伝えるのが最適ではないですか」とご提案いただいたことが、すごく納得でき、とても印象的でした。

デザインだけでなく、ユーザーの利便性などの観点からシステムの仕様についてもいろいろとご提案いただき、議論を重ねてよりよいものになったと思います。そういったご提案に慣れていないので、知見をいただいて、非常に短期間の制作・開発でしたが、すごくいいものになったと思っています。

製品の魅力をお客さまに具体的にイメージしていただくために

─実際に制作した広報物をご利用いただいて、反応はいかがですか。

システムは目に見えないので、使ってみるまでお客さまにどのようなサービスなのかイメージしていただくのが難しく、そういったものは販促ツールが非常に大事になってくると考えております。

デジタルガバメント実行計画として国も注目している取り組みなので、どのようなサービスを提供しているのかを説明してほしいと言われることが度々あるのですが、販促ツールがしっかりしたものだとちゃんとしたシステムなのだなと安心感をもっていただけるので、そういった意味でも制作いただいたパンフレットは非常に効果的です。

展示会ではだいたい商品の概要を壁に貼ってあるだけのことが多いのですが、弊社では制作いただいた説明動画をモニターで再生しています。動画をみて足をとめてくださった方にPCで操作できるモックアップを見ていただくと、普段双方向のコミュニケーションがしにくいお客さまも、気になって「これを押したらどうなるの?」など具体的にご検討いただけます。

目に見え、操作できるものを作ってくださったので、初期提案時のコミュニケーションが非常に円滑で充実したものになっています。

部署内の新たな取り組みが、他部署へも

─pipitLINQのサービスリリースや本プロジェクトを通じて貴社内で変化はございましたか。

私たちの多くは生活に不可欠な社会インフラの開発保守を担っているということもあって社員のマインドで一番強い「守るんだ!」というところから、「攻めていかなきゃ!」という気持ちの掘り起こしを少しずつやっているところですが、pipitLINQのパンフレットが他部署からも羨ましがられたりしています。

pipitLINQのプロジェクトを参考にして「こういう風に社内説明を通そうと思います」という声が我々の部署だけを見ても続々と出てきています。今後は他部署へもこういった取り組みが広がっていくことを楽しみにしています。

─pipitLINQの導入も続々と増えているとのことで今後の展開も楽しみにしております。ありがとうございました。

NTTデータさま受付前にて

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