創造性を育む遊び場 YCAMの「コロガルガーデン」
山口県山口市にあるアートセンター、山口情報芸術センター・通称「YCAM(ワイカム)」にて、6月18日(土)〜9月4日(日)の期間、子どもたちが創造するメディア公園「コロガルガーデン」が登場します。
“遊びの種”を散りばめたメディア公園
コロガルガーデンとは、YCAMが2012年から毎年手掛けている、遊び場にさまざまななメディア・テクノロジーを埋め込んだ「コロガル公園シリーズ」の最新版。
飛んで跳ねて駆け巡り、繋がり鳴らして光らせる、自由な遊び方が可能なメディア公園です。
アートセンターならではの発想を元に、不安定な床やスロープといった物理的環境と、サウンド・システムやカメラ、ネットワークといった情報環境を融合させ、そこで遊ぶ子ども自身が自由に遊び方を創造できるよう、“遊びの種”が散りばめられています。
トライアンドエラーを繰り返しながら、自ら遊び場の利用法を考え実践していくということは、現代社会におけるコミュニティの創造・運営のトレーニングにもつながります。
コロガル公園シリーズの創造力を育む環境としてのデザインは、これまでにグッドデザイン賞やキッズデザイン賞を受賞するなど、高い評価を受けています。
大人も子どもも
今回発表するコロガルガーデンは、2015年に東京・伊勢丹新宿店にて発表し大好評を得た「コロガルガーデン for LIL KIDS」を大幅にアップデートし、さまざまな機能を追加したYCAMバージョンです。
設計を手掛けたのは、2013年にYCAMが発表した「コロガルパビリオン」を担当した建築ユニット「assistant」。
大小異なるサイズのブロック群を配置したスタジオB、緩やかな流線形を描く巨大な滑り台が出現するホワイエ、という性格の異なる2つの空間は、未就学児からご年配の方まで、幅広い年齢層が楽しめるようにデザインされています。
成長する遊び場
コロガル公園シリーズを通して開催する人気イベント「子どもあそびばミーティング」も期間中2回開催。
小中学生の子どもたちが中心となり、YCAMスタッフとともにコロガルガーデンに追加したい機能を議論し、採用されたアイデアは、後日新しい機能として会場に追加されます。こちらは事前申し込みが必要なので、気になる方はYCAMのサイトにて詳細をご確認ください。
「もっとこうしたい」、「こうだったらいいな」という利用者のアイデアにより成長していくコロガルガーデン。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
コロガルガーデン
山口県山口市中園町7-7
山口情報芸術センター[YCAM] スタジオB,ホワイエ
2016.6.18(土)-9.4(日) 10:00-17:00
※火曜休館 ※7.11(月)-13(水)、8.15(月)-17(水)は閉場
対象年齢:未就学児童〜一般 入場無料
※未就学児童は要保護者同伴