スマートホステル「&AND HOSTEL」でIoT体験を

以前コチラの記事でもご紹介した、最先端のIoTデバイスを集結させた日本初のスマートホステル「&AND HOSTEL」が、8月19日(金)にグランドオープンしました。

場所は弊社のほど近く、中洲の川端商店街の中にあるということで、早速取材に伺ってきました。

スマートな宿泊体験

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元祖ラーメン長浜家から徒歩30秒ほどの場所に、明らかに商店街のほかの店舗とは空気の違う一角が。

一見するとカフェのようなこのラウンジスペースの奥と、2階・3階部分がホステルになっています。ラウンジスペースでは海外からの宿泊者の方、ホステルの近隣の方などがのんびり過ごされていました。

早速スタッフの方に案内していただきお部屋へ。

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IoTルームに宿泊される方には、ルームキーの代わりに1台のスマートフォンが渡されます。「&AND IoT PLATFORM」という各社のIoTデバイスを一括して操作できるアプリが入っており、部屋の中でのエアコン・TV・照明などの操作もこのスマートフォンで行います。

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近未来の宇宙船の一室をイメージしたコンセプトルームには、4Kで撮影された200種類もの世界中の美しい景色を楽しめるスマートウィンドウ「Atmoph Window」があります。

海の風景では波音、森林の風景では小鳥のさえずり…といった映像と音からの癒やしの効果だけでなく、カレンダーや天気を表示させることも出来るとても便利なガジェットです。

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&AND IoT PLATFORMでNIGHTモードをONにすると、部屋の鍵が閉まり、照明が暗くなり、エアコンは美肌モードに、そして音・光・香りで心地よい睡眠を促す「Sleepion」が作動します。

WAKE UPモードも設定しておけば、指定の時間にコミュニケーションロボット「BOCCO」から鳥のさえずりが流れ、照明とTVがつき、自然と目覚めることができます。

歯ブラシ、スリッパ、変換プラグといったアメニティの注文もスマートフォンから行うことができ、フロントとのやり取りはチャットシステムを使用。さらにフロントからの返信は、前述のBOCCOが音声で読み上げてくれるなど、IoTを利用したさまざまな宿泊体験ができます。

アップデートし続けるホステル

&AND HOSTELを運営されている柴田さんにお話を伺いました。

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「IoTルームを指定されるのは男性のお客様が多いのですが、ホステル全体では、いまは6:4の割合で女性のお客様に多くご利用いただいています。

スマートホステルということを知らずにご予約頂く方も多いので、認知度を上げていくというのは課題のひとつです。」

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「現在体験できるガジェットは10種類、IoTルームは全11室中4室あります。今後はガジェットの数を増やしIoT体験を提供する機会を増やしていくということと、新たに開発されたガジェットなども積極的に取り入れて、ホステル自体もアップデートしていきたいですね。」

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福岡にあるdesign office TERMINALの宗像 友昭さんが手掛けた内装は、白を基調とし、杉を切り出した一枚板といった自然素材を随所に用いてシンプルでナチュラルな雰囲気。ところどころに置かれたアンティーク家具が、より雰囲気ある空間を演出しています。IoT体験ができる宿泊施設ながら、女性のお客様が多いというのも納得です。

IoTを身近に

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肩肘張らず気軽に体験できる場が増えることで、IoTが“近未来のもの”ではなく、“身近な日常の中のもの”として浸透していくんだなぁとしみじみ感じました。

日本初のスマートホステルということで、ついIoT体験ばかりに注目してしまいがちですが、さまざまな配慮が行き届いた&AND HOSTELはそれだけを武器にしているわけではありません。

最先端のIoTを発信するホステルとしてだけでなく、県外や海外からの方と地元の方のコミュニケーションハブとしての役割も果たしてくれそうですね。

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